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凸版印刷、レンジ対応の冷凍食品向け紙容器

2018年05月29日 09時00分更新

 凸版印刷は5月28日、冷凍食品向け電子レンジ対応紙製一次容器「レンジで楽チントレー」の開発を発表した。高付加価値の冷凍食品容器として、食品メーカーやコンビニエンスストア向けに、6月上旬から販売開始する。価格は1個あたり約27円(10万個製造の場合で、仕様により価格は異なる)。

 冷凍食品を購入した状態のまま電子レンジで加熱できる紙製一次容器。現状使用されているプラスチックや紙製の深絞りトレーと異なり、容器の側面を含めた全面に美粧性の高い印刷ができるという。容器本体の印刷面積が広いため、加飾表現や法的表示のための外袋や外箱が必要ないとのこと。耐熱強度に優れており、加熱で容器が変形しにくいため、食器としても使用できるとしている。

 フタ材は独自開発の開封構造で、密閉性と開封しやすさの両立を実現したという。また、従来のプラスチックトレー商品と比較し、石油由来資源の使用量を約90%削減することで環境配慮に貢献できるとのこと。サイズは幅191mm×奥行き156mm×高さ40mm。

 高齢化や女性の社会進出増加など社会環境の変化で、冷凍食品市場は拡大しており、市場規模は2020年には2017年と比べて20%増え5000億円を超えると予想されているという。そのなかでも近年、高付加価値な商品が増加しており、今後もさらなる市場の拡大が見込まれているとのこと。従来、冷凍食品の容器形態はプラスチックや紙容器に外袋や外箱などで二次包装されているものが多く、市場拡大に向け、新たな形態の容器が求められていたという。

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