週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

森永製菓、不二家、セブン-イレブン……:

「チョコミント味のチョコ」5つ食べくらべ ウマいのはやはりダース

2018年05月28日 12時00分更新

大流行のチョコミントから「チョコ」に焦点を合わせる

 チョコミントが流行している。などと書くと「それはチョコミント好きの願望が入った推測ではないか」といぶかしむ人もいるかもしれない。しかし、たとえば森永乳業のリリース(「チェリオ 覚醒チョコミント」のもの)によれば、近年のアイス市場においてはチョコミント味が伸長しているという。推計販売規模は2012年度と比較して2017年度はおよそ2倍、またバーアイス形状に絞るとおよそ2.4倍の伸びを見せているとのことだ。

 一口にチョコミントといってもその種類は多種多様。飲料あり、アイスあり、スイーツあり……。昔はチョコミントのフレーバーがあるだけでも驚いていたのに、いまではもはや定番にさえなってきている。メーカー側も「#チョコミン党」なるハッシュタグ付きで新商品をPRしたり、「いま話題の!」という形容を臆面もなく公告に取り入れたりしている。変われば変わるものである。

 昨今のチョコミント味の商品が市場にあふれるペースはすさまじく、アスキー編集部にいて、日々リリースや広報からのメールなどに目を通しているだけではうっかり見逃してしまう勢いだ。最初のうちは「すっかりチョコミントも市民権を得たのだ!」と一介のチョコミント好きとしてうれしくなったものの、近ごろは新製品が多すぎて、チェックが追いつかない感じさえある。

 こうなると、ただ「チョコミント味です」というだけでは「よし通れ!」とあっさり認めるわけにはいかない。まどろっこしいことしてらんないのよ、こちとら江戸っ子だい。どれがおいしいのか食べくらべてみよう。チョコミントのフレーバーが流行している昨今、「チョコミント味のチョコ菓子」も増えている。今回はそこに焦点を合わせたい。

 さっそく我々は南米ではなくコンビニへ飛んで、5つのチョコ菓子を購入。森永製菓「小枝<チョコミント>」「ダース<ミント>」「ベイク<ミント>」、不二家「ルック(2つのミント食べくらべ)」、セブン-イレブン「ひとくちミント クランチチョコレート」。どれもパッケージからしてチョコミント感フルスロットルという感じだ。多いのは「チョコミントアイス」をあしらっているパターン。やはりチョコミントといえばアイス、あの味に近いですよ、というアピールなのだろう。

森永製菓「小枝<チョコミント>」

森永製菓「ダース<ミント>」

森永製菓「ベイク<ミント>」

不二家「ルック(2つのミント食べくらべ)」

セブンプレミアム「ひとくちミント クランチチョコレート」

 ユニークなのは森永製菓の3商品。なんと各商品に「ミントレベル」なる項目を打ち出し、ミント感の強さを3段階に分けている。小枝がレベル1、ダースがレベル2、ベイクがレベル3。森永製菓の商品の中で、ミント好きに応じたカテゴリーを創出しているわけだ。企業としてチョコミントに向き合う気合いが感じられる。

 不二家のルックもおもしろい。2つのミント食べくらべと題し、ミントアイス味とチョコミントパフェ味の2つをセットにしている。異なる味を一つにまとめるのはめずらしくない手法だが、両方ともチョコミントとは意表を突かれた。

 セブンプレミアムのクランチチョコレートは、比較的地味な商品に思える。しかし、セブン-イレブンはかなりチョコミントに力を入れており、最近でも「マックス ブレナー ミントチョコレートチャンクアイスクリーム」なども発売している。そんなセブンブランドのオリジナル商品ということで、期待が持てそうだ。

ほのかなミントが初心者向けの小枝

「ミントレベル1 ミント初心者の方も」

森永製菓「小枝<チョコミント>」
購入価格:194円

モーダル小嶋ジャッジ
チョコ度:★★★☆☆
ミント度:★☆☆☆☆
チョコミント総合点:★★☆☆☆

 小枝は1971年に発売された古株(小枝だけど)のチョコ菓子。その名の通り小枝に似せて作られたチョコレートで、棒状のチョコレートの中にチョコレート、アーモンドと小麦パフ・米パフが入っている。それのチョコミント版という、実にわかりやすい製品だ。

小枝なので小袋。オフィスなどでも食べやすい

「ミントがはじめてという方にも」そういう人たちっているんだろうか……

見た目は通常の小枝と変わらないですね

 食べてみた感想だが、小枝だ。いや、ふざけているわけではなくて、シンプルで奇をてらっていないということ。ミントの香りがしないわけではないが、圧倒的に小枝。大きなミントの香りを期待しないほうがよい。チョコミント好きにとってアピールするかはともかく、確かにミントがあまり得意じゃない人でもそれほどつらくはない。ただ逆に言うと、そういう人がこれをあえて選ぶのか、という不安はあるが……。

 ミント感を求める人には物足りないが、かすかな清涼感が、通常の小枝と微妙に違う趣である。チョコミントをどうこうというより、小枝的なパリッとした食感のチョコを食べたいときに、選択肢として挙がってくるものだろう。

バランスよし、ミント感も十分なダース

「ミントレベル2 爽快ミント」

森永製菓「ダース<ミント>」
購入価格:157円

モーダル小嶋ジャッジ
チョコ度:★★★★★
ミント度:★★★☆☆
チョコミント総合点:★★★★☆

 1993年に発売されたダース。一口サイズの台形の形したチョコレートが一箱に12個入っていることでおなじみだが、こちらはダース ミントの名の通り、中に入っているのはミントチョコ。さらにミントチップ、ミントリーフまで入っているというのだから、ミントへのこだわりは恐れ入る。

いいこと、12コ

外見は通常と変わりありませんが……

ミント風味チップ、ミントリーフ、ミントチョコ

このミントチョコ部分がポイント

 まず、ミントの香りがしっかりあるのがよい。ミント風味チップ、ミントリーフ、ミントチョコが効いている。単純ではなく、重層的なミントの味わいがある。チップのカリッとした食感もおもしろい。周りのチョコも、ほどよく甘くてチョコミントらしいなあ、と感じる。きちんとした、折り目正しい味だ。

 気楽につまめるサイズ感でありながら、3つのミント要素による奥深い香りと味わいが楽しめるところが気に入った。チョコミント好きに強くおすすめできるクオリティーだ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります