週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

フードロスをふせぐための試みとのこと:

【?】日清カップ焼そばのフタにくっついたキャベツ落とし機を発明

2018年05月17日 15時15分更新

 人類はついにカップ焼そばのフタの裏にくっついたキャベツを落とすための道具を発明してしまった。

 日清食品が17日、カップ焼そば専用ふた裏キャベツ除去装置「キャベバンバンCBB-001」を発表した。希望小売価格4980円。日清食品グループオンラインストアでクラウドファンディングによる購入予約を受けつけており、5月31日までに予約数が1000個に達した場合のみ発売する。

 カップ焼そば「日清焼そば U.F.O.」にとりつけ、フタをバンバンすることでキャベツを容器内に落下させる製品。湯切り後に持ち手を垂直にひきあげてバンバンする。サイズは幅328mm×奥行き195mm×高さ78mm、重量は約200g。

 同社ではフードロス(食料廃棄問題)に着目し、 今年2月から「日清焼そば U.F.O.」を食べる前にふたを叩く「キャベバンバン」プロジェクトを提唱してきた。キャベバンバンは同アクションを製品化したもの。ふた裏についたまま捨てられてしまう年間約4.17トンのキャベツの減少を目的に開発したという。

 日清食品マーケティング部 第4グループ白澤 勉ブランドマネージャーは開発の経緯を「もともとキャベツがふたに付くことに改善策がないか問題意識を持っていた。頭の中で何となくイメージしていたとき、たまたま昨年9月の夜10時ごろ、ふと子供の工作道具から針金を取り出し、10分程度で作成した」と明かす。

 「そのまま放置していたが、1週間くらいして子供が『これ何?』と質問。それから思い出して会社に持っていったら、いろんなことを言われた。そこから社長に商品化したいと話し、許可を得て実際に商品サンプルの制作を始めた。この時点ではキャベツ落としというくらいのネーミングだったが、日産自動車さんのねこバンバンからインスピレーションを感じ、キャベバンバン企画の実施に至った」(日清 白澤氏)

 なお同社は昨年10月、「音姫」の原理で麺をすする音をかき消すフォーク「音彦」の開発資金をクラウドファンディングで集めていたが、結果目標額に達成することはなく、プロジェクトは失敗に終わっている。

 同社マーケティング部ECグループ佐藤真有美ブランドマネージャーは「音彦での学びを次につなげようと、実用的かつ手に届きやすい価格帯にこだわりながら『食にまつわる課題解決』の種を半年間探した結果完成した」と話す。

 数千年後、地球外生命体が人類が滅んだあとの地球で「キャベバンバン」を発見したら何の道具だと考えるだろう。


キャベバンバンCBB-001 https://store.nissin.com/jp/special/productx/kyabebanban/index.html

※お詫びと訂正:初出時「湯切り前にバンバン」としていましたが「湯切り後にバンバン」の誤りでした。お詫びして訂正します(22日)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります