2018年5月14日、RPAテクノロジーズとSHIFTは業務提携を発表し、RPAでの投資対効果を最大化するRPA診断改修サービス「ROBOPIT!(ロボピット)」の提供を開始した。サービスはソフトウェアの品質保証やテストを専業で手がけるSHIFTが手がけ、エンドユーザーが安全・安心して利用できる「止まらないロボット」を提供する。
RPA導入企業の課題を解消する不調の診断や開発・改修を支援
RPAの市場規模は右肩上がりで急成長しており、調査会社のレポートによると、今後200万人の労働者の仕事を代替する見込みという。その一方で、RPA導入企業には「ロボットが止まってしまう」「RPA人材が不足している」「業務の変化に耐えられない」「スケールできない」「不具合がある」「処理速度が遅い」などさまざまな課題があるという。こうした課題を解消すべく、既存のロボットも含めたロボットの診断・改修・メンテナンスを提供し、ロボット導入効果の最大化を実現する支援するのが「ROBOPIT!」になる。
ROBOPIT!の診断サービスではロボットの不調を診断するとともに、ドキュメントやロボファイルの調査、トラブルの予測などを行なう。また、改修・開発支援サービスでは、診断結果に基づいた改修や業務自動化の理解、開発・運用手順などの取得を支援する。さらに改修後のロボットに対するテクニカルサポートも提供する予定となっている。診断レポートは、開発プロセス、パフォーマンス、事故リスク、業務運用リスク、保守メンテナンスなど5つのリスクを総合判定結果を表示するもので、最短5営業日で報告される。
RPAテクノロジーズは、RPAプラットフォーム「BizRobo!」を開発しており、協働パートナーを介してさまざまなRPAサービスを提供している。設立された2008年以前からRPAのノウハウを蓄積しており、「デジタルレイバー」と呼ぶソフトウェアロボットはすでに2万体以上が導入されているという。また、10年で得たトラブルシューティング数や養成したエンジニア数も断トツで、これらは ROBOPIT!のサービスに活かされている。
発表会に登壇したRPAテクノロジーズ 代表取締役社長の大角暢之氏は、「われわれの目的はRPAブームに乗ってロボットを販売することではなく、日本国内において誰もが当たり前にデジタルレイバーを作り、働かせる環境を普及させること」と述べ、今回の提携でRPAテクノロジーズとSHIFTの専門性と経験値を活かし、RPA導入企業の内製化を支援。実務能力の高いデジタルレイバーをスケールさせていきたいという。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります