「サラダサーモン」
321円
セブン-イレブン(製造:松岡水産)
http://www.sej.co.jp/
チキンの次はサーモンだ
セブン-イレブンでいつの間にか発売され、話題になっているのが「サラダサーモン」。製造は松岡水産。実はこれ、2017年から全国のイトーヨーカドーで先行販売されていたものだ。「スモーク」と「オリーブオイル」があるが、アスキー編集部近くのセブン-イレブンでは「スモーク」しか発見できなかった。価格は321円。
「サラダ○○」というネーミングで真っ先に思い出されるコンビニの商品といえば、やはり「サラダチキン」だろう。ダイエットでの糖質制限、あるいは筋トレ中の手軽なたんぱく質補給などにも役立つということで、発売されるやいなや、あっという間に定番商品になった。バリエーションも多く、セブン-イレブンのみならず各コンビニチェーンもこぞって展開しているが、あの独特の食感と味に少しばかり飽きている人もいるかもしれない。
サラダサーモンは、サラダチキンの代わりになる、あるいはそれをしのぐ存在になってくれるだろうか? まずは栄養成分表を並べてみる。なお、内容量がサラダサーモンは60g、サラダチキンは115gである点には注意してほしい。
サラダサーモン(スモーク、60g) | サラダチキン(プレーン、115g) | |
---|---|---|
エネルギー | 127kcal | 113kcal |
たんぱく質 | 12.8g | 25.0g |
脂質 | 8.0g | 0.9g |
炭水化物 | 1.0g | 1.2g |
食塩相当量 | 0.5g | 1.3g |
大きな違いは脂質だろう。サラダサーモンは8.0g、サラダチキンは0.9gと、9倍近くの差がある。さすがに魚と鶏肉の比較になってしまうので、ここで差が出るのは仕方がないといったところか。繰り返しになるが、サラダサーモンは60g、サラダチキンは115gと、内容量が大きく違う点にも気をつけたい。栄養成分表示だけ見ると、サラダサーモンはたんぱく質が少ないように見える。しかし、2つ(120g)食べればたんぱく質は25.6gとなり、115gのサラダチキンとほぼ同じとなる。ただ、カロリーは倍以上になるので注意。
さて、味の方はどうだろうか。“サラダ”と名付けられている通り、パッケージを見ると「身をほぐして、お好みの野菜と一緒にお召し上がりください」とある。フライパンなどで炒めて、パスタやチャーハンなどの具材にしてもよいそうだ。ちなみに身をほぐす場合、袋ごとよく揉めば、身がどんどんほぐれていくので楽チン。今回は思い切ってそのまま食べてみた。
これ、なかなかいいです。何がいいって、パサつきすぎず、ほどよくしっとりしているところ。口の中の水分が持っていかれることもない。それでも身はしっかりしており、食べごたえもそこそこ。味のバランスもなかなかよい。塩辛すぎず、かといって「薄いなあ」とがっかりするほどでもない、よい塩梅。山桜のチップでスモークしたという香りも、なかなかのものだ。
名前からスモークサーモンを想像する人もいるかもしれないが、あれよりも火が通っているというか、生っぽくない感じだ。スモークサーモンよりも「燻製にした感」があるといえば、伝わりやすいかもしれない。ちなみに骨はまったく気にせず食べられる。
ほぐしてサラダに入れてもよいだろうし、焼いたり炒めたりしてパスタなどに絡めても、ほどよく味が主張してくれそうだ。レンジで生野菜をチンして添えるだけでもおいしく食べられるだろうと感じた。やわらかくて歯ごたえがないぶん、単体のみで食べたときの満足感はサラダチキンに劣るかもしれないが、そこは好き好きだと思う。
今回はグルメ担当のナベコさん、お酒好きの進行管理担当の西牧さんにも食べてもらった。
ナベコさん「おいしーい。サラダチキンのイメージがあるからパサパサしているのかと思ったら、しっとり感も残していて、食感はまず合格。味も濃すぎず薄すぎずで、ドレッシングや調味料なしでもおいしく食べられます。もちろんおつまみにもイケそうです。脂質が多い分、サラダチキンほどのストイックな食べごたえはないけれど、それはマイナスというより個性ですね」
西牧さん「スモークした香りがきちんとあるのがいい。味もしっかりしているから、サラダにするだけじゃなくて、サラダやパスタにするだけじゃなくて、マリネ風にアレンジしてみるとか、サンドイッチの具にするとか、汎用性が高そうですよね。おかずにもおつまみにも投入できる存在として便利じゃないでしょうか」
サラダチキンに倦んだ人には強くすすめたい……だけど、ちょっとした問題もある。321円という価格だ。セブン-イレブンではサラダチキンが213円だから、100円以上も違う。コンビニで買うと考えると、ちょっとした弁当が買えるレベルであり、2つ3つまとめて買うとなればそれなりの額になる。たかだか321円といっても、日常的に食べてみようか、となると、少し悩ましい価格帯かもしれない。
もっとも価格のことを気にしなければ、味、食感ともになかなかのクオリティー。サラダチキンに近い低カロリー高タンパクの食材として(脂質には大きな差があるものの)、どんどん使っていけそうな感じがある。そのまま食べても十分にイケる味わいなので、まずは気軽に食べてみてはいかがでしょう、といったところです。
モーダル小嶋
1986年生まれ。担当分野は「なるべく広く」のオールドルーキー。ショートコラム「MCコジマのカルチャー編集後記」ASCII倶楽部で好評連載中!
人気の記事:
「松屋『ごろごろ煮込みチキンカレー』との長いお別れ」「名門ECMついにストリーミングに! 必聴アルバム25選」「デザインも機能もさりげない ハイブリッドスマートウォッチに惚れた」
アスキーでは楽しいグルメ情報を配信しています。新発売のグルメネタ、オトクなキャンペーン、食いしんぼ記者の食レポなどなど。コチラのページにグルメ記事がまとまっています。ぜひ見てくださいね!
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります