今年で7回目を迎えたニコニコ超会議。4月28〜29日の2日間開催される「ニコニコ超会議2018」は、多くの来場者で賑わい、あらゆる分野のブースが出展されていた。
抜けるような青空に恵まれた初日のニコニコ超会議2018
ニコニコ超会議はただ見るだけではなく、用意されている体験展示に参加するのも醍醐味の一つ。歌や踊り、体を張った体験イベントなどが多く用意され、あちらこちらで来場者の笑いや喜びの楽しい声が聞こえてきた。それでは、ニコニコ超会議2018で目についたブースなどをレポートしよう。
開場するや、あっという間に会場内が大混雑になる人気ぶり
日本の伝統から最新テクノロジーまで幅広いブースが展示されるが、普段関わりがなかったり、興味がない分野に触れられるのも、ひとつの発見となる。そんな中でも象徴的なのが、伝統とテクノロジーの融合となっている超歌舞伎だろう。また最年少棋士の大活躍で話題性が高まっている将棋ブースも盛況だった。
今年で3回目となる初音ミクと中村獅童による創作歌舞伎の新作「積思花顔競」。昨年は視聴者のつぶやき入りで地上波放送されたのも話題になった
残念ながら舞台の様子は撮影不可。会場の様子はこんな感じ
超囲碁・将棋ブースでは第3期叡王戦決勝を解説付きで
プロ棋士から指導が受けられる同時指し。ひふみんと直接対局できるチャンスもあった
今年は国会期間中ということもあってか、政党ブースこそなかったが、ブラック企業を糾弾する、連合の超奉行所。実際に見ることの少ない防衛車両などを展示する自衛隊ブースが引き続き出展されていた。
ブラック企業やブラックバイトをテーマにした「ブラックあるある」を事前にTwitterで募集し、投票を受け付けていた連合ブース
自衛隊ブースの12式地対艦誘導弾。海上から近づいてくる敵鑑定を攻撃し、沿岸防衛を行なう
陸上自衛隊の水陸両用車。海上からの上陸の際、歩兵を輸送する。このほか、航空自衛隊のブルーインパルスのエンジンや垂直尾翼なども展示されていた
エンタメ系のブースは、なんといっても歌や踊り。撮影はできなかったが、超音楽祭2018ステージはライブハウスさながらの盛り上がりであった。ほかにも歌ってみた、踊ってみた系がいろいろと取り揃えられていた。
超ボーカロイドエリアには初音ミクなどのボーカロイドに関する展示とステージを設置
ステージではボカロPによるライブを開催
超歌ってみたブースは来場者が自慢ののどを披露。これだけのステージに立てることはなかなかないので、登壇者はとても気持ちよさそうだった
次々と流れる音楽に合わせてみんなで踊る「超踊ってみた」
体験型ブースではVRやARを活用したコンテンツがやはり多かった。また、ゲーム系では来場者の対戦を実況するブースや、ボードゲームなどのアナログゲームの試遊などもあり、多くのファンでにぎわっていた。
久々の出展となったKADOKAWAの超ホラーハウス「殺戮の天使」ブース。開場後あっという間に長蛇の列ができていた
アニメ「シュタインズゲート」とコラボした「アニメ聖地体験MR 複合現実のピルグリメイジ」。ホロレンズを装着すると秋葉原の街が立体的見られる仕掛け
「東方プロジェクト」のゲームを試遊できるブース
超BOAT RACEブースでは、VRと可動式の筐体でボートレースを体験できるアトラクションを設置
オリンピック銀メダリストの太田雄貴と対戦できるVRフェンシング
ARでは、初音ミクと一緒に記念撮影ができるブースも登場
AR初音ミクと同じブースにあったAIコンテンツ「俺嫁あやせAI」。質問と応答を繰り返すことであやせAIが成長していく
超ゲームエリアのステージ上ではゲーム対戦を実施
超プレイエリアでは、横に設置されたゲーム筐体の対戦の様子を実況中継。プレーする人、プレーヤーのワザを見るギャラリーとともに盛り上がっていた
超野球女子ブースに設置されたVRによる野球ゲーム
人気の脱出ゲームがニコニコ超会議にも登場。謎を解いて刑務所から脱出するゲームとなっている
NTTブースでは、最新テクノロジーを駆使した様々な体験コンテンツが用意されていた。これはマインドフルネス体験。VRを使って瞑想できる
触覚付きのテレビ鑑賞体験。映像に合わせてクッションによる触覚情報で近未来の鑑賞体験ができる
裸眼で見られる立体映像+立体音像の360度スクリーン。テーブルの上に立体映像と立体映像が再現されている。もちろんつまむことはできない
360度スクリーン上部にある60台のプロジェクター。このほか、60台のスピーカー、60台のコンピュータを駆使して、この裸眼立体映像が実現されている
ギネス世界記録に挑戦!コーナー。ぬいぐるみを持った人々を写した写真のオンラインフォトアルバム作り。現在の記録は7万2397枚で、ニコニコ超会議でこの枚数を超える記録を作ろうという試み。はたして2日間で何枚集まるか?
「けものフレンズ」はアスレチック系の参加イベントを実施。時間内にセルリアンの元にたどりついて倒さなければならない
超アニメエリアにあった「ポプテピピック」コンテンツ。竹書房とキングレコードのビルをちぎって持って帰れる。参加者は、制限時間内にとにかくビルをちぎる。午前中だけで早くも竹書房2階分がちぎられてしまった
これら体験型以外に、展示で見せるブースやトークイベントなどもあったが、その中で特に気になったものを最後に紹介しよう。
「超痛車天国」ブースには、痛車や痛バイク、痛チャリがずらり。「ラブライブ!」や「アイドルマスター」、「マクロスΔ」などのアニメキャラクターが描かれた痛車がたくさん並んでいた
ポケモンGOブースにあったリアルポケモンストップ。逆にいうとこれしかない。ポケモンGOで確認したところ、きちんとポケモンストップとして機能していた
会場内では飲食できるフードコートや、料理系ステージのブースもある。「謎肉屋」はあの謎肉だけを売っていた。後で買ってみようと思っていたのだが、1時間強での完売だった
このほかにも、鉄道会社によるブース、超神社、占い、トークステージ、コスプレ体験など、多くのジャンルのブースが出展しているニコニコ超会議。体験ブースも多いので、すべてを体験することは難しいのだが、とにかく、会場中どこもかしこもお祭り騒ぎで、楽しい時間を過ごせるイベントだったのは間違いない。