Xperia XZ1でLDAC/aptX HD接続時のハイレゾ音源を聞き比べてみた
多種多様で魅力的なガジェットをリリースするソニー。そんなソニー製品をXperiaを中心に、ITライターのジャイアン鈴木氏がレビューします。今回はBluetooth時のハイレゾ音源の音質についてチェックしました。
Xperia XZ1はBluetoothオーディオコーデックとして、SBC、AAC、aptXだけでなく、aptX HD、LDACなどの高音質コーデックに対応しています。LDACのサンプリング周波数は96kHz/24bit、aptX HDは48kHz/24bitとなっており音質面ではLDACのほうが優れています。しかしデータ伝送量はLDACが最大990kbps、aptX HDが576kbpsとなるため、遅延はaptX HDのほうが少なく、また通信の安定性の面でも有利です。
Bluetoothオーディオコーデックの違い
サンプリング周波数/ 量子化ビット数 |
遅延 | |
---|---|---|
SBC | 48kHz/16bit | 220ms(+/-50ms) |
AAC | 48kHz/16bit | 800ms(+/-200ms) |
aptX | 48kHz/16bit | 100ms(+/-10ms) |
aptX LL | 48kHz/16bit | 40ms |
aptX HD | 48kHz/24bit | 不明 |
LDAC | 96kHz/24bit | 不明 |
Xperia XZ1と言うかAndroid 8.0搭載スマートフォンは、ある設定でBluetoothオーディオコーデックを固定できます。そこで、LDACとaptX HDに両対応しており、「ハイレゾ級」を謳うワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッドセット「WH-1000XM2」でハイレゾ音源を聴き比べてみました。
さて、LDACとaptX HDを聴き比べた結果ですが、正直に申し上げて音質の差はよくわかりませんでした。もちろんSBCと比較すれば雲泥の差なのですが、LDACとaptX HDの音質の違いはまったくもって判別不能です(ワタシには)。
遅延についても音楽だけでなく、ゲームでも試してみたのですが、両者に差はないように感じます。もちろん有線イヤフォンに比べれば、明らかに音が遅れて聞こえてきますが、LDACとaptX HDの差はごくわずかです(ワタシには)。
結論としては、データ伝送量がLDACより抑えられているaptX HDのほうが、Bluetoothが混雑している環境でも安定して通信できるはずなので、ほとんど音質が変わらないのですから個人的にはaptX HDを選びます。とは言え若い人ほどワタシより多くの音が判別できるはずです。最終的にはご自身で聴き比べて、どちらのオーディオコーデックを利用するかご判断ください。
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