ナベコイチオシメニューは「炙り〆鯖」
飲み放題メニュー1200円でコスパ◎ チェーン居酒屋「土間土間」はデート利用にもおすすめ
アスキーのグルメ担当ナベコです。この連載では、全国各地にチェーン展開している居酒屋を取材し、おすすめメニューなどを紹介します。通常のグルメレポートと異なるのは、料理やお酒などドリンクメニューの紹介以外にも、どういったお店なのか店内状況に至るまで、実際に利用する人目線でお届けします!
※あくまでもナベコが取材した店舗を基に記事を作っています。同じチェーン店でも店舗ごとによって環境が異なる場合もございます。予めご了承くださいませ。
チェーン店はメニューが豊富だったり、値段も比較的安価だったりと利用する機会が多いですよね? ただ、意外と困るのが「公式サイトなどではわからないこと」もあるという点。たとえば、お箸が割り箸なのか、おしぼりはタオルなのか、などなど。飲み会などのシーズンでは、幹事を務める人が出席する人の要望にできる限り応えるという使命が(たぶん)ありますよね。そういうときに役立つような情報も本連載で紹介します。
今回取材に行ったのは「居酒屋 土間土間」。全国160店舗規模の居酒屋チェーンです。土間土間というと、私は20代の時には女子会でよく利用しました。
店舗情報
「居酒家 土間土間」
公式サイト:http://www.doma-doma.com/
料理ジャンル:創作料理
看板メニュー:「焼き鳥チーズフォンデュ」(490円)、「たっぷりタルタルのチキン南蛮」(490円)など
飲み放題メニューが豊富 それなのにお値段1200円でオトク
行ってきたのは、東京・千代田区にある「居酒家 土間土間」。時間帯は火曜日の21時ごろでした。週の前半だし、少し遅めなのでそんなに混んでなさそうと思っていたら、意外にも客席は8割埋まっていました。
席につくと、店員さんに「飲み放題の利用はいかがいたしますか?」と聞かれました。お! 飲み放題とは、甘美な響き。事前の予約の必要はありませんでした。
「飲み放題のみ」のコースは120分(2時間)制で、価格は1200円。条件としてフードメニューをひとり2品以上頼まなくてはいけないという決まりがあります。店員さんにきいたところ、「普通のお酒を3杯以上飲むのであればおトク」とのことです。
私は飲みに行くと、最低5杯は飲むので飲み放題のほうが絶対オトク。なので、今回は飲み放題にしました。コースじゃないと飲み放題はつけられないところも多いので、単品で料理を註文する人でも飲み放題が付けられてありがたいなあ。
飲み放題の対象メニューはビール、ハイボール、サワー、日本酒などがありました。無論、一発目は「アサヒスーパードライ ジョッキ」。黄金色の液体。これこれ!
お店が混雑していたにもかかわらず、ビールの提供スピードは速いのもうれしかったポイント。チェーンならではのオペレーションの強みですかね、こういうのって。ちなみに、ピッチャーでも頼めるそうなので、逐一オーダーするのが面倒だという人はいいかもです。個人的には瓶ビールも捨てがたい……。
お通しは「小松菜の胡麻和え」でした。お通し代は350円。青菜のほろ苦さと、胡麻の香ばしさ、甘さがしっくりくる、家庭的な味です。さらっと食べられるので一瞬で無くなってしまうほど。
ではでは、ビールで喉も乾きもとれたことですし、飲み放題で土間土間飲みを堪能します!
カジュアルだけどほどよいオシャレ感 女子会での利用もアリ
土間土間のおしぼりは、布タオルのおしぼり。袋に入った状態で渡してくれました。あったかいやつ。
お箸は、使い捨てるタイプの割り箸。これまで行って来た中だと、チェーン店でも、繰り返し使うタイプの木の箸か、割り箸を使っているところで半々。チェーンによって傾向が異なるのですね。
ちなみに、各席に灰皿があったので、煙草を吸っている人も店内にはいそうでしたよ。
土間土間での注文はタッチパッドを使います。なお、最初の1杯は店員さんが直接オーダーをとってくれました。
土間土間で印象的だったのは、お店入った時に「20歳未満ではないか、車の運転の有無」のチェックがあり、あわせて、客席のタッチパッドでも、繰り返し同じことが表示されたこと。チェーン店の中でも、念入りの注意喚起と思いました。しっかりしているんですね。
店内を見回すと、学生や若い社会人のグループが多かったです。特徴なのは、どのグループにもだいたい女性がいること。全員女性の女子会グループはたまたまか見かけませんでしたが、若いグループが女性連れで来るときに利用しやすいのかもしれません。
土間土間は全体的に少し暗めの照明で、どことなくダイニングバーのような雰囲気で、どことなくオシャレ。カジュアルに使えるけど、いかにも居酒屋、赤提灯、という雰囲気ではないのが良いのでしょう。ムード感があるというか、チェーンだけど落ち着いた空気感があります。
ちなみに、座席のタイプは、開けた席のテーブル席から、ボックス席、座敷、カウンター席と揃っていて、どんなシュチュエーションの時でも対応してもらえそうでしたよ。どんな人数でも対応できる、それが土間土間の強みですね。
土間土間の料理メニューはオシャレでおいしい!
最初に目について頼んだのは、「まるでどんぐりな味たま」(390円)です。
うずらの煮玉子に、みたらし団子のような甘じょっぱいたれを絡めまっていて、見た目はまるで「どんぐり」(笑)。そのまま食べてもいいのですが、マヨネーズも一緒に添えられているので、つけて食べてみると、甘っとろっのおいしさ。マヨネーズはずるいよ~。だって間違いないもん。
子供も好きそうな、言ってしまえばベタな味付けですが、お酒が進むし、はまります。オススメ。
「しゃきしゃき長芋わさび風味漬け」(390円)は、居酒屋メニューの定番らしいメニュー。
よくある居酒屋だと小鉢に刻んだ長芋がわしゃっと盛られていることが多いですが、長いお皿に長芋がひと切れずつ美しく並べられていて驚きました。刻みのり、かつお節がトッピング。
盛り付けにちょっと気を遣っている。そんなところが好感度アップです。味はシャキシャキ食感にわさびのピリ辛なアクセントがあって、鉄板。醤油をかける必要はありません。
ところで私はアボカドが大好きです。そこで「サーモンアボカドのユッケ」(490円)を頼んでみたところ、カクテルグラスのような器に盛られてきました! こ、これは!!
まるで、カクテルのようじゃないですか。色みも鮮やかですし「まるでレストランにきたような雰囲気」と心がときめきました。
味は、辛味噌で下味がついており、サーモンとアボカドに玉子が絡んで、まろやか~なおいしさです。ちょっと辛いのでビールも進んでおつまみとしてレベルが高いし、女子受けも間違いない料理。土間土間、やりますね!
土間土間はチーズ好きにおすすめのチェーン居酒屋でした
メニューを見たら、チーズ系のこってりめの料理が多かったので、欲望のおもむくままに頼んでみましたカロリー高そう、なんてことを言ったら居酒屋は楽しめません。ちなみに私は終わらないダイエットに取り組んでおります。
居酒屋チェーンでたまに見かける「もちもちチーズもち」(390円)は、3個入りでこの価格。20代前半の時によくいった「笑笑」にもあったなあ。懐かしさもあって、テンションが上がってしまいました。
熱々おもちのなかに、とろ~んとしたチーズが入っていて、禁断のこってり感。うわ~おいしい! 揚げているので、生地が香ばしいのもそそります。注意点は、3個入りだったこと。もし、2人で行ったとしたら最後の1個が取りあいになるかも。デートだと大変。私ならもう1皿頼みますけどね。
「焼チーズボロネーゼポテト」(590円)も頼みました。ポテトにボロネーゼソースで炒めて、熱々のうちにチーズを載せたようです。チーズがとろ~ん、ポテトがほっこりで、こちらもザ・カロリーな味。止まらないおいしさです。ビールとものすごく相性いいです。延々食べていたい。チーズに包まれたい。
ポテトを焼いて仕上げているというのがカジュアルな雰囲気。名前と見た目で味の想像が付きますが、まさに想像したとおりのおいしさ。期待通りの激ウマな料理でした。
飲み放題にはサワーやハイボール、日本酒やワインまであります
飲み放題なので、お酒もじゃんじゃん頼みましたよ。
「レモンサワー」は最もシンプルなタイプでした。生のレモンが添えられているわけではありません。実は私は、そのほうがラクチンで好き。口がキュッとすぼまってしまうクエン酸系の酸味と、シロップの風味がします。やや甘めでしたが、爽やかに飲めました。
「清酒(小)」も飲みました! 辛さと、まろやかさがある、定番らしい日本酒でしたよ。炙り〆鯖と合わせるのもいいですが、淡白な白身魚に合うだろうな。飲み放題メニューの中に日本酒が入っていて、うれしいです。
「ハイボール」はニッカでした。炭酸でスカッと飲めて、どんどんいけちゃいます。どんな料理にも合うし、さっぱりしているので飲み過ぎてしまうという、キケンなハイボール(笑)
飲み放題メニューには他にも「赤ワイン」「白ワイン」などもありました。定番のお酒のジャンルがほぼ揃っているので、一緒に飲むメンバーのお酒の好みがなんであっても、とりあえず間違いなさそう。飲み放題は正義です。
土間土間オススメメニューは「豪快!炙り〆鯖」
私が実際に食べて、一番オススメしたいのは、「豪快!炙り〆鯖」(790円)。
炙り〆鯖というと珍しくないかもしれませんが、土間土間はちょっとすごいのです。大きな〆鯖が席に提供されたと思ったら、店員さんがその場で、バーナーで表面を炙ってくれるのです。「ゴオー」と。みるみるまに、鯖の表面に焦げ目がついて、よい香りが立ちました。
炙ってもらっている間に店員さんと「(私)炙り~」「(店員さん)反応があってうれしいです」「(私)みなさん、そういいませんか」「(店員さん)いえ、そんなには」というコミュニケーションもありました。私は酔っ払うとすぐに店員さんに話しかけてしまいます。店員さんも会話してくれて楽しい!
目の前で炙ってもらった〆鯖は、脂がのって、ひと言でいうとめっちゃおいしいかったです。炙ったばかりなので、香ばしさは抜群。身が大きいので脂もしっかり載っています。舌が喜ぶおいしさ。
土間土間の炙り〆鯖は、臨場感もありますし、頼んで損はない納得のメニュー。ぜひ試してほしいです。
また、デザートメニューになりますが、「土間土間アイス」(290円)もとても美味。バニラアイスに黒蜜ときな粉がかかっています。和の素材でしっとりとして、落ち着くなあ。土間土間アイスは数年前からあって、なんてことない味なのかもしれませんが、なぜか行くたびに頼みたくなるデザートでした。男女ともに、共通して好きな味だと思いますのでオススメです。
チェーン店でデートをするなら「土間土間」一択
20代前半のころによく訪れていた土間土間は、あらためていくと、他の居酒屋チェーンとはひと味違う「こじゃれ感」がありました。料理ひとつひとつとっても、器にも気を遣っていたりするので、若い人による少し見栄を張った飲み会でも利用できそうです。
炙り〆鯖を目の前で炙ってくれるというのもパフォーマンスのようですし、ただ飲むのではなく、飲み会を楽しむ、そんな時に使えます。
飲み放題はオトク
料理を頼まなくても飲み放題がつけられて、120分で1200円。3杯以上飲めばもとがとれるというのは、私のように必ず5杯前後は飲む人にとって、ありがたいです。生ビールも飲み放題の対象に含まれているのが神。飲めば飲むほどオトクに利用できます。
店員さんの気遣いがすごくいい
土間土間に行った時、店内が混雑の関係で最初は座敷に通され、次にボックス席に移動することになりましたどうやら座敷には遅い時間帯から団体が入ったようでした。飲み会などで席の移動を頼まれるとちょっとイヤな気分になる方もいるかもしれませんが、土間土間は店員さんのフォローや気遣いがすばらしく、「移動くらいならいつでも引き受けますよ」と思うほど。帰り際にもお礼を言われ、これでもかと言うほどの気遣い。
トイレがちょっと薄暗かったです
行った店舗ではトイレは、男性、女性と別れていて、入った中にさらに個室があるスタイルでした。女性トイレは温水便座で快適。ただ、全体の照明に合わせてかトイレも少し暗い雰囲気。清潔さをアピールするなら、トイレは照明が明るくてもいいのかなと思いました。
年齢確認されるタイミングが多め
若い人の利用が多いからなのかもしれませんが、年齢確認のタイミングが多め。入店時に店員さんから「未成年の方、もしくは運転予定の方はいませんか」と聞かれ、卓に通されてからもタッチパッドに年齢確認の表示が。これだけならまだしも、タッチパッドは一定時間経過すると再度年齢確認を求められます。毎回注文するときに年齢確認を求められるため、若干億劫でした。タッチパッドでの確認は1卓1回にするような仕組みが欲しかったです。
お会計はひとり約3600円
飲み放題でさんざん飲んで、料理も好きなものをばんばん注文して、お会計は2人で7257円でした。しっかり飲み食いしたわりには高くはならなかったのは、飲み放題のありがたみ。今回、食事を5品頼んで、デザートも各1つ頼んだので、飲み放題の最低数の4品に抑えてデザートをガマンしたら、さらに安く納まるかも。ちょっとこじゃれていたのに、高くならなかったのがよかったです。
土間土間を使えそうなシチュエーション
・20~30代の飲み会(人数問わず)
・デート
・女子会
■「土間土間」で好きなメニューを教えてください
みなさんは「土間土間」に行くとなにを頼みますか? ナベコTwitter(@wagomunabe)に教えてください。Facebookもやっています!
ナベコ
寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。
ビール、日本酒、ワイン、ウイスキー、レモンサワー、ホッピー、アルコール全般が大好き。お酒に合う塩分高めの食事も。
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