液晶ディスプレーは、未だ解像度がフルHD(1920×1080ドット)の製品を使っていると思うが、最近では高解像度モデルの低価格化も進んできているため、より解像度の高いWQHD(2560×1440ドット)や4K(3840×2160ドット)を使っている人も増えてきている。
解像度が高くなればそのぶん表示できる情報量が増える、つまり文字や画像を多く表示できるようになる。具体的にいえば、エクセルなどの表データやブラウザーの画面をひと目で確認できるためスクロールの頻度が激減するほか、複数のソフトを並べて利用できるので、ウィンドウを開いたり閉じたり移動したりといった操作が必要なくなり、より効率よくPCを使えるようになるわけだ。
ただし、いくら解像度が高くても画面のインチ数が小さければ、読めないほどに文字が小さくなってしまう。個人的な感覚だが、文字などを拡大せずに100%表示で使うのであれば、フルHDなら21.5インチ以上、WQHDなら27インチ以上なければ厳しいだろう。
もちろん、拡大表示を使えばインチ数が小さくてもしっかりと読めるようになるが、そうすると今度は表示できる文字数が減ってしまうため、高解像度液晶を選んだメリットがなくなってしまう。そのため27インチクラスまでなら4Kは必要なく、フルHDやWQHDで妥協しても同じだ……と考えてしまいがちだ。
これはこれで間違いではないのだが、実は大きなメリットをひとつ見逃している。それが、高精細化による画質の高さだ。具体的にいえば、ガタガタとしていない滑らかな文字、細部まで潰れることなくクッキリとした写真といったように、クオリティーの高い表示が可能となる。
この緻密な画質を追求し、27インチながらも4Kを超える5K(5120×2880ドット)表示にまで対応した液晶が、iiyamaの「ProLite XB2779QQS」だ。上下左右すべてで89度と広い視野角をもち、さらに色鮮やかに表示できるIPS方式のグレアパネルを採用し、どの角度からも色変わりの少ない美しい表示を実現している。さらに応答速度は4msと短いので、残像を気にすることなく動画やゲームが楽しめるのがメリットだ。
「ProLite XB2779QQS」の主なスペック | |
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パネルサイズ | 27インチ |
最大表示解像度 | DisplayPort出力:5120x2880ドット、HDMI出力:3840x2160ドット |
最大表示色 | 16777216色 |
パネルタイプ | 光沢、IPS方式、LEDバックライト |
リフレッシュレート | 60Hz |
応答速度 | 4ms(GTG) |
コントラスト比 | 1200:1(標準)、80000000:1(ACR機能時) |
スピーカー | 2W×2 |
インターフェース | HDMI×3、DisplayPort×2 |
チルト/スイーベル | -2°~+17°、左右45° |
高さ調整 | 最大130mm |
サイズ/重量 | 650(W)×230(D)×434.5~564.5(H)mm/8.2kg(スピーカー、スタンド含む) |
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