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19:9のディスプレーにAIカメラ! OPPOが「R15」を発表

2018年04月14日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII編集部

 OPPOは3月31日に中国・深センで新製品発表会を行ない「R15」「R15 Pro」の2機種を発表しました。日本でも発売中の「R11s」は2017年11月に発表されましたが、それからわずか4ヵ月でフラッグシップモデルが入れ替わりました。日本登場も期待できる、R15シリーズを見てみましょう。

本体仕上げとカメラ画質で2つのモデルに分かれる

 OPPO R15とR15 Proは、カメラスペックと本体仕上げが異なる2つのモデルです。R15 Proは既存モデルのR11sの後継機。ディスプレーは6.28型(1080x2280ドット)と、R11sよりさらにワイドになりました。CPUはSnapdragon 660で変わらず、メモリー6GB、内蔵ストレージ128GBはR11sより増強されています。

 また、カメラはリアが2000万画素+1600万画素、フロントが2000万画素でR11sと同等です。しかし2000万画素カメラはソニーと開発した新しいカメラモジュール「IMX519」を採用しています。

OPPO R15 Pro

 本体は背面側が光沢仕上げ。R11sのつや消し仕上げとイメージはかなり異なります。R15 Proは中国ではDream Mirror Edition(DME、夢鏡版)と呼ばれ、赤モデルは上から下にかけてグラデーションをかけた色合いになっています。また黒のモデルは背面がセラミック仕上げでより平滑な表面処理となっています。

R15 Proの赤モデル。グラデーションをかけたカラーリング

R15 Proの黒モデルはセラミック仕上げ

右側面

左側面

 一方のR15はこれまでのRシリーズにはない位置づけの製品で、R15 Proのメインカメラを1600万画素+599万画素に変更した廉価版です。ディスプレーやフロントカメラは変わっておらず、大画面の体験はそのままに、美しいセルフィーもしっかり撮影できます。

 OPPOはRシリーズの下にAシリーズを出しているものの、その中間となるモデルがありませんでした。R15はR15 ProとAシリーズの間を埋めるミッドレンジ機として新興国などで人気になりそうです。

 本体サイズはR15 Proが75×155.3×7.5mm、R15が75.2×155.1×7.4mm。R15 Proは背面角が取れた丸みを持った形状になっていますが、R15は角がシャープな仕上げ。R15 Proのほうがより高級感あるデザインと言えます。

R15のカラバリは3色

R15(左)とR15 Pro(右)。背面の角仕上げなど形状が若干異なる

ノッチありのディスプレー
さらに賢くなったAIカメラ

 6.28型とディスプレーが大型化したR15/R15 Proですが、R11sと比べると本体サイズはあまり変わっていません。R11sが75.5×155.1×7.1mm、R15 Proは75×155.3×7.5mmと、サイズはわずかに増えた程度です。

R11s(左)とR15 Pro(右)

R15 Pro(左)はUSB端子左右にねじ穴が無い。右がR11s

 さてR15/R15 Proで一番目立つのがノッチです。各社横並びでノッチ付きディスプレーの採用をしていますが、OPPOは「フロント全画面」とするためにこのディスプレーを採用しています。ファーウェイのP20はディスプレー下に指紋センサーがありますし、ASUSのZenFone 5はディスプレー下部のベゼル幅が広め。R15とR15 Proは上下左右のベゼル幅が他社の同ノッチディスプレー搭載機より薄くなっています。

ノッチは中央にスピーカー

R11s(左)とR15 Pro(右)

 R15 Proで一番強化されたのがカメラ機能。新しいカメラセンサーのIMX519はセンサーサイズが大きくなるなど性能が上がっています。現在R11sなどが採用しているIMX391もソニーとOPPOの共同開発品でした。IMX519をIMX391と比較すると、センサーサイズは1/2.4型→1/2.6型と7.7%大型化、画素ピッチは1.12μm→1.22μmと18.7%サイズアップ。さらにフレームレートも30fps→60fpsへと上がっています。

 これによりAIによるシーンの自動識別機能が搭載されました。そもそも今のスマートフォンはカメラ性能が高くなったために、設定項目も増えています。AIはそれをシンプルにするために採用したとのこと。16のカテゴリ、120シーン別にカメラが被写体を自動認識して最適なモードで撮影を行なってくれます。

R15 ProでのAI認識。画面右上に食事アイコンが表示

 他にもポートレートモードではシネマライトをエフェクトに加えたり、ビデオ画質の向上などが図られています。またR15 Proでは960fpsの超低速スローモーションビデオ撮影も可能になりました。またフロントのビューティーモードはデフォルトでONとなり、写真から設定メニューに入ってON/OFFやレベルを切り替えできます。

フロントは写真モードでビューティーモードが自動でONになっている

 中国での価格はR15が2999元(約5万1000円)、R15 DME赤が3299元(約5万6300円)、R15 DME黒が3499元(約5万9800円)で、どのモデルも販売が始まっています。今回はグローバル向けに発表も行なわれたことで、R15/R15 Proはこれからアジア各国で順次発売される予定です。なお、日本向けの販売は現時点ではアナウンスはありませんが、登場する可能性は高いでしょう。楽しみに待ちたいですね。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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