細かくカスタムできる『DS218j』
今回使用した『DS218j』は、Synologyの2ベイタイプのエントリーNAS。CPUはARM v7アーキテクチャ採用でデュアルコアのMarvell『Armada 385 88F6820』で、エントリーモデルながら応答性は非常によく、設定の際もわずらわしさはない。特徴は、『DiXiM Media Server』以外にもさまざまなアプリをインストールして機能を拡張できることだ。また、QuickConnectを登録しておけば、スマホだけでなく、出先のPCからのアクセスも容易になるので、フル活用したいのであれば登録しておくといいだろう。
オススメしたい設定は、PCやスマホの画像データの自動バックアップだ。方法は、パッケージセンターに用意されている『Cloud Station Server』および『Cloud Sync』のふたつのソフトをインストールするだけでいい。『Cloud Station Server』は、PCにCloud Station Backupをインストールし、バックアップしたいフォルダやストレージを選択すると、変更があった場合に自動的で同期を行う。バックアップ元のデータを削除しても、バックアップ先のデータを保持するといった設定も可能だ。
『Cloud Sync』は、GoogleドライブやAmazon Driveなどのオンラインストレージにデータを転送するもの。Cloud Station Serverで指定したフォルダを選択することで、自動で多重バックアップも可能というわけだ。またスマホ用アプリも自動的バックアップできるため、まずはバックアップ関連のアプリをインストールしてみるといいだろう。なお参考になる過去記事としては『4200万画素の非圧縮RAW写真が増えすぎたので、4Bay NAS「DS416play」を導入!』があるので、こちらも参照いただきたい。
加えて、特にパッケージをインストールしなくてもDLNAに対応しているため、PS4やレコーダー、TVなどの対応機器から音楽や動画の再生が可能だ。データ置き場として活用できるだけでなく、自動処理にも対応したものだと思って接していくといいだろう。そのほかパッケージにはメーラーやカレンダー、チャットなども用意されているので、慣れてきたら試してみるといい。自分用にカスタムされた大容量ストレージにどこからでもアクセスできるのは、とても便利だ。まずは『DS218j』からトライしてみてほしい。
提供:Synology
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