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迷ったら「魚民」で間違いありませんでした

魚民おすすめメニューは「枝豆カリカリ揚げ」 値段298円で脅威の満足度

2018年04月06日 17時00分更新

今回取材したのは「魚民(うおたみ)」です!

 アスキーのグルメ担当ナベコです。この連載では、全国各地にチェーン展開している居酒屋を取材し、おすすめメニューなどを紹介します。通常のグルメレポートと異なるのは、料理やお酒などドリンクメニューの紹介以外にも、どういったお店なのか店内状況に至るまで、実際に利用する人目線でお届けします!
※あくまでもナベコが取材した店舗を基に記事を作っています。同じチェーン店でも店舗ごとによって環境が異なる場合もございます。予めご了承くださいませ。

 チェーン店はメニューが豊富だったり、値段も比較的安価だったりと利用する機会が多いですよね? ただ、意外と困るのが「公式サイトなどではわからないこと」もあるという点。たとえば、お箸が割り箸なのか、おしぼりはタオルなのか、などなど。飲み会などのシーズンでは、幹事を務める人が出席する人の要望にできる限り応えるという使命が(たぶん)ありますよね。そういうときに役立つような情報も本連載で紹介します。

 今回取材に行ったのは、モンテローザが展開する「魚民(うおたみ)」。チェーン居酒屋では全国屈指の店舗数を誇り、飲み会などで利用した経験がある人も多いはず。私も20代のころから頻繁に利用していました!

店舗情報
「魚民(うおたみ)」
公式サイト:http://www.monteroza.co.jp/new/menu/802/
料理ジャンル:和食(お刺身、お寿司、郷土料理など)
看板メニュー:お造り八種盛り合わせ

お通しが想像以上においしくてビールに合う!

 今回は東京都・千代田区にある魚民にお邪魔しました。行ったのは火曜日の20時ごろ。週の前半だったということもあり、待つことなくテーブルに通されました。取材に行った店舗ではほとんどの卓が「個室」でした。照明は明るめですが、個室ということでプライベートな空間を演出してくれます。

 席に通されて間もなくすると最初のドリンクのオーダーを店員さんが取りに来ます。最初のドリンクは迷うこと無く「生ビール」。魚民のビール(中ジョッキ)は「キリン 一番搾り」でした。価格は448円です。

「キリン 一番搾り」(価格448円)

 ジョッキは冷凍保存している店舗なのか、キンキンに冷えていました。これから暑くなってくるので、ビール好きにはたまらないおもてなし。オーダーしてからすぐにビールを提供してくれたのもうれしいポイントです。記事を書いていても思い出します、あのキンキンのビール……。

 ナベコオリジナル定規を作成しました! ビールと泡の高さを測ることで、おおよその比率を導きます。まぁアレですよ。こういうビールの比率を比べるというのもお酒好きならではの趣味です。

 私が行った魚民のビールは、ビール10.5cm(ジョッキの厚みは引いています)に対して泡は3cm。少し泡の量が少ないかな。もちろん、店舗によって比率は異なりますし、提供タイミングなどによっても左右されます。こういう比率を気にしてビールを注文するのも楽しいのでおすすめですよ! だって、ビールおいしいんだもん!

7:3ではなかったものの、見た目としては非常にグッド。ジョッキがキンキンなのも相まっておいしいビールでした

 ビールと同時に運ばれてきたのはお通しです。このときのお通しは「めかぶときのこの和え物」でした。お通し価格はチャージも兼ねて389円です。

お通し「めかぶときのこの和え物」(価格389円)

 気になるお味は、お通しだからといって侮るなかれ。昆布醤油のうまみをきかせているようでうまみたっぷり。食感はねばねば、シャキシャキ。きのこも小粒ながら存在感がありました。チェーン店のお通しというと「期待できない」と思っている人もいるかもしれませんが、魚民のお通しは「ちゃんとおいしい」というのが率直な感想です。ほっとする味で、ビールを飲みながら最初に食べる料理にぴったり。

さまざまなニーズに応えられる店内環境が好印象

 ビールとお通しを堪能したので、あとは心ゆくまで料理とお酒を注文して魚民を楽しみます。

 魚民では最初のドリンク以降は卓に配置されているタブレットで注文する形式。逐一店員さんを呼ぶ必要もなく、好きなとき好きなタイミングで料理やお酒を注文できますよ。また、お会計なども適宜表示できるので「いま自分たちがどれくらい飲み食いしたか」も明確です。

 ちなみに、魚民のタブレットには「チャイルドロック機能」が搭載されていました。メニューが豊富だったり、カラオケルームがある店舗があったりするため、お子様連れのお客様を想定した機能なのでしょう。「目を離した隙に勝手に注文が増えていた!」なんていうトラブルを未然に防げる安心機能です。

最近はタブレットで注文を受けるお店が増えてきましたね

 ところで、居酒屋によってお箸が使い捨てではない「木箸」などの場合と、割り箸の2パターンがありますよね。今回行った魚民では木箸でした。また、おしぼりはペーパータイプ。おじさまたちは「タオルおしぼり」で来店早々顔を拭くかもしれませんが、ペーパーおしぼりでしたのでご注意を。そのほか卓に配備されているもので目立ったところは「コンセント穴がある」という点。

 飲み会の最中に「スマホの充電が切れそう」ということを経験した方も多いのではないでしょうか。そんなときでも魚民なら大丈夫。充電ケーブルさえ持っていれば、卓にあるコンセントで充電しながら飲み会を楽しむことができます! 実はコンセントがあるっていうのはうれしい点ですよね。

あるとうれしすぎるコンセント。スマホの充電切れの心配も減りました

 たばこについては全席喫煙可能な店舗でした。ただし、魚民は基本的に個室であるため、ほかの卓から煙が入ってくるということは防ぎやすいのかもしれません。分煙……とまでは言い切りませんが、個室であるがゆえのメリットですね。

定番のお刺身や揚げ物は必ず注文せよ!

 さて。魚民といえば、店名に「魚」がつくだけにお魚料理充実しています。魚民は「お刺身」「握り寿司」などの生魚を使った料理が看板メニューです。今回はお刺身を2品注文しました。

 1品目は「ノルウェー産サーモン」。価格は598円。メニュー表によれば「ノルウェーから空輸で直送している」とのこと。

「ノルウェー産サーモン」(価格598円)

 頼んでみたらサーモンは大正解! 脂が驚くほどたくさん載っていました。切り身も豪快に大きめだったので、ひと切れでクチいっぱいに広がる脂のうまみを堪能できました。ノルウェーの冷たく澄んだ大海原を泳いでいるサーモンが目に浮かびます。寒いほど魚は脂が乗るというからなあ。なるほど~なサーモンでした。これが約600円ということにも驚きです!

 2品目は「〆鯖の二種盛り」を注文。二種盛りというのは、〆鯖のお刺身と炙り〆鯖を同時に楽しめます。鯖好きにとってはたまらない一品です!

「〆鯖の二種盛り」(価格698円)

 まずは、炙ってないほうの〆鯖。あ~……おいしい!! 身が厚めで脂がほど良く載っています。お酢の酸味があとを引き、ん~お酒が進んでしまいます!

 お次は炙り〆鯖。炙っているぶん、香ばしく脂もジューシーです! より食べごたえがあるので、私は炙り〆鯖のほうが好きです。添えられているショウガとワサビの両方をつけると、ピリッとアクセントになり、サイコー!!

 そして魚民は「魚だけの居酒屋」と侮るなかれ……。揚げ物も非常に豊富で、いずれもお酒に合うものばかり。なかでも人気なのは「手羽先ザンギ」でしょう。価格は398円です。

「手羽先ザンギ」(価格398円)

 ザンギは「唐揚げ」と異なり、手羽先を使用しています。味の決め手は甘しょっぱいタレ。かじりついてみると、カリッと揚げてあって良い食感です。タレの味が濃く、お酒のつまみにちょうどいいです。気がつくと食べているほど中毒性のあるおいしさ。
 ただし、3個セットなので、2人や4人で注文するときは奪い合いにならないようにご注意を。おいしいので食べたいぶんだけ注文すればいいだけなんですけどね!

魚料理が充実ということは「日本酒」も充実しているのだ

 お刺身などの魚料理を食べていると……欲しくなるのは「日本酒」ですよね! 魚民は日本酒がチェーン居酒屋なのに複数揃えています。白鶴から国士無双(純米)まで、公式サイトによれば9種類の日本酒を飲めるのです。

 今回飲んだのは「雪の松島」。価格は588円です。私は辛口の日本酒が好きなので、いちばん辛口のこちらをゴクリ。

「雪の松島」(価格588円)

 キリッとした後味が印象的なキレイな日本酒です。フルーティーさや濃醇さは弱いけれど、食中酒としてはとても優秀で、炙り〆鯖に合うったら!

 ちなみに、雪の松島は日本酒度20。日本酒度は、高くなればなるほど辛口になるため、20にもなると超辛口。脂っぽい料理にも合うのでお刺身以外にもオススメですよ。 

 日本酒以外だけでなく、焼酎やチューハイやカクテルなど、大手居酒屋チェーンというだけあって、圧巻のラインナップ。「メロンチョコスムージー」など赤提灯にはないスイーツのようなカクテルもあるので、遊び心で頼んでみるのもアリかも。

 ただ、ひとえにサワーやチューハイといっても、居酒屋によって提供方法が異なります。今回の取材では、サワーのなかでも人気の高いレモンサワーをオーダーしてみました。

「生搾りレモンサワー」(価格398円)

 「生搾りレモンサワー」は398円。生搾りというだけあって、プレーンのサワーとは別に1/2カットのレモンもいっしょに提供されます。自分でレモンを絞り、その果汁をサワーに入れて飲むタイプです。

 豪華に果実を出してくれるため、本物のレモン果汁のサワーを楽しめます。さっそくレモンをしぼって飲んでみたところ、シロップなどがきいていないため余計な甘みは一切なく、さっぱりしたレモンサワーでした。私は、酔ってくるにつれて自分でしぼるのがちょっと面倒に感じてしまいますが、手間をかけてしぼった「生」のおいしさは確かなものです。

ナベコおすすめメニューは「枝豆カリカリ揚げ」だ!

 魚民に行くと看板メニューの魚料理や、ザンギやポテトなどに目が行きがち。そんななか、私が本当におすすめするメニューは「枝豆カリカリ揚げ」です。

「枝豆カリカリ揚げ」(価格298円)

 値段は298円と非常に低価格。にもかかわらず、食欲を不思議とそそる香ばしさ、そして枝豆の優しい味によってお酒がグビグビ進んでしまうのです。揚げ物は濃いから……と避ける人もいますが、こちらはあっさりしているので食べやすいのも◎。ちなみに、卓上には自由に使える塩があるので、味を濃くしたい方はふりかけるといいかも。

 枝豆カリカリ揚げのポイントは、揚げているけれど中身が枝豆なのでもたれずに食べられること。どんなタイミングで頼んでも間違いないマルチなおつまみです。万能選手ってことです! これだけおいしいのに魚民以外ではあまり見かけないんですよね。なので、魚民に行ったらぜひ食べて欲しいです。

 ふと思い出してみると、枝豆カリカリ揚げは私が初めて魚民に来た10年くらい前にもあったメニューな気がします。つまり魚民の定番です。長く愛されているメニューって尊いですね。

どこの居酒屋に行くか迷ったら「魚民」を選ぶのが正解!

 実際に魚民に行って料理を食べたり飲んだりしてみると、個室ということもあってか居心地のいい落ち着く居酒屋ということに驚きました。チェーンの居酒屋だと、幅広い年齢層が来店することもあってガヤガヤしていることも……。それでも魚民であれば同席した人とゆっくり楽しめる居酒屋なのです。

 それでは最後に魚民で印象に残ったポイントをいくつか改めて紹介します。

すぐに出てくるキンキンに冷えたビール

 これから暑くなる季節。ジョッキが冷えたビールのおいしさはいつも以上なはず。

魚もいいけど枝豆も絶対外せないメニュー

 私が枝豆カリカリ揚げを推すように、魚民では魚料理以外にも魅力的なメニューが満載。言ってしまえば、魚料理があまり得意ではない方でも満足できるほど。こういう点はチェーン居酒屋ならでは。魚民は軒並み料理のクオリティーが高いのもオススメポイントです。

ある程度なら要望にも応えてくれるかも?

 今回の取材中に案の定酔っ払ってしまいまして……気がつくと店員さんにメニューにないドリンクをオーダーしてしまいました。タブレットで店員さんを呼んで頼んだのは「梅干し入りのサワー」。もちろん、時と場合、店舗によって提供してくれるかどうかは違いますが、取材に行ったお店では快く対応していただけました。メチャウマです。レギュラー化してほしいです、このお酒。

清潔感あふれまくりな「おトイレ」

 チェーンだけでなく、居酒屋に行ってガッカリしてしまうことの多いトイレ。掃除が行き届いていなかったり、トイレットペーパーの補充がされていなかったりといったことがありますよね。しかし、魚民はそんな不安要素は一切なく、広い空間でとてもキレイでした。なお、衛生陶器はパナソニックのアラウーノ。自動で開閉するすごいヤツ。

料理単価は一般的なチェーン居酒屋価格

 この取材は2人で行き、お通し以外におつまみ6品、お酒は13杯注文していました。総額9686円(税込み)です。予想以上のおいしさにつられてしまい、ちょっと飲みすぎた感が……。メニューの単価はほかのチェーン居酒屋とあまり差はないので、もっと低価格に抑えることも可能です。ただ、おいしいから仕方ないです。だから私は悪くない。

色んな意味で「安定感」のある外さない居酒屋

 魚民のいちばん良いなと思ったのは、個室が豊富なところ。赤提灯系の居酒屋だと、個室なんてないじゃないですか。行った魚民では2名~4名向けの個室も潤沢だったため、少人数でも個室を利用できます。

 電源設備もあるので、仕事の打ち合わせやワークスペースとしても活用できそうです。お酒を飲まない、という人にとっても魚民は「定食」メニューも豊富であるため利用しやすいです。

 また、タブレットにはチャイルドロックをかけられる機能もあるため、親子連れのお客さんも行きやすいです。

 魚民は店舗数も多いため、様々なニーズに答えられるように工夫しているのだと感心しました。居酒屋に迷ったら魚民に駆け込むのも手ですよ。


■「魚民」で好きなメニューを教えてください

 みなさんは「魚民」に行くとなにを頼みまますか? ナベコTwitter(@wagomunabe)に教えてください。Facebookもやっています!


ナベコ

寅年生まれ、肉食女子。特技は酒癖が悪いことで、のび太君同様どこでも寝られる。
ビール、日本酒、ワイン、ウイスキー、レモンサワー、ホッピー、アルコール全般が大好き。お酒に合う塩分高めの食事も。
「アスキーグルメ」でおいしい飲食情報を発信中!

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