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ソニーの最新フルサイズ一眼「α7III」が編集部に到着 初代「α7」と比べてみた

2018年03月10日 12時00分更新

設定メニューを比べてみた

α7IIIの撮影メニュー。上のタブで項目(機能)を切り替える。下の四角い点がその項目のページ数

α7IIIの撮影メニュー。上のタブで項目(機能)を切り替える。下の四角い点がその項目のページ数

初代α7の撮影メニュー。上に項目(機能)タブがあり、その下に項目のページが表示されている。撮影の項目は7ページしかない

初代α7の撮影メニュー。上に項目(機能)タブがあり、その下に項目のページが表示されている。撮影の項目は7ページしかない

 次いで、設定メニューを見てみる。初代の設定メニューは24ページだったが、α7IIIは36ページになっている。

シャッターや手ブレ補正関連は撮影メニュー2に入っている

α7IIIのシャッターや手ブレ補正関連設定は撮影メニュー2に入っている

デュアルスロットの設定がある

α7IIIにはデュアルスロットの設定がある

 メニュー構成自体が異なっているので一概には言えないが、撮影に関するメニューが初代(7ページ)とα7III(14ページ)で2倍になり、さらにα7IIIでは動画やシャッター、手ブレ補正系のメニューが別に9ページ用意されている。

初代α7は「PlayMemories Camera Apps」で機能拡張が可能。有料の機能もある

 一方で、α7IIIでは省かれているメニューもある。初代α7では「PlayMemories Camera Apps」という機能があり、カメラでネットに接続し、カメラ専用アプリをダウンロード(有料のものもある)することで、撮影機能の拡張ができる。

 しかし、α7IIIではこの機能に対応していないようで、PlayMemories Camera Appsに関するメニューがない。

初代α7はカメラを振ることでパノラマ写真が撮れる「スイングパノラマ」が使える

初代α7はカメラを振ることでパノラマ写真が撮れる「スイングパノラマ」が使える

スペックはやはりα7IIIが強力

 最後にスペックを見比べてみた。

製品名 α7 α7III
撮像素子 35mmフルサイズ Exmor CMOS 35mmフルサイズ Exmor R CMOS
有効画素数 約2430万画素 約2420万画素
14bit RAW出力
AF 位相差/コントラスト検出方式 位相差/コントラスト検出方式
測距点(位相差/コントラスト) 117点/25点 693点/425点
輝度範囲 EV0~20 EV-3~20
感度設定(拡張) ISO 100~25600(ISO 50) ISO 100~51200(ISO 50~204800)
動画記録 フルHD(60p)対応 4K(30p)対応
動画HDR対応 ――
EVF 約236万画素 約236万画素
背面モニター 3型(約92万画素) 3型(約92万画素)、タッチパネル式
手ブレ補正 レンズ対応 ボディー内蔵(5軸)
シャッター速度 1/8000~30秒 1/8000~30秒
連写速度 秒間最大5コマ 秒間最大10コマ
サイレント撮影 ――
無線LAN/NFC ○/○ ○/○
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)mm 126.9×54.8×94.4 126.9×73.7×95.6
重量(バッテリー、メディア込み) 約474g 約650g

 α7とα7III、きっと圧倒的な差があるのだろうな、と想像していたのだが……実際その通りだ。

 α7IIIにはボディー内手ブレ補正があったり、AF測距点が細かったり、センサーが裏面照射型になって感度特性がアップしていたり、AF追従で秒間10コマの連写ができたりと、大幅に進化している。

 特に動く被写体を撮るようなシーンや暗い撮影環境などでは、明らかにα7IIIのほうが撮りやすくなっている。

 ただ、α7も位相差/コントラスト方式の「ファストファイブリットAF」だったり、瞳AFが搭載されていたり(設定には見当たらないがスペックに書いてあったので、搭載されているらしい)、EVFの仕様が一緒だったりなど、共通ポイントも多い。

 初代α7とα7IIIに10万円分の差があるかといえば「あります」と言えそうだが、個人的には初代α7のコンパクトさと安さも魅力的。フルサイズ入門機としてなら、初代α7もいいかもしれない。

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