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3D XPointを採用するメインストリーム向けSSDが登場!

365TBWの圧倒的耐久性!起動ドライブでもRAIDでも使えるOptane SSD 800Pの実力

2018年03月09日 02時30分更新

4Kランダム読み込みが高速!容量差で速度差はない!?

 さて、前置きが長くなりましたが今回は実機が手に入りましたので、ここからはベンチマークをご紹介します。テスト時間がごくわずかだったため、ベンチマークソフト「CrystalDiskMark 6.0.0 x64」しか試せませんでしたが、58GBモデル単発、118GBモデルは単発と2台のRAID 0(VROC)まで検証しましたのでご参考にしていただければ幸いです。なお、テストは1GiBを5回施行設定で3回繰り返し、平均的な値のスクリーンショットを掲載。RAID 0テストで都合が良いため、マザーボード「RAMPAGE VI EXTREME」に付属するDIMM.2に挿し、Dライブとしてテストしております。

■テスト環境
CPU:Intel「Core i9-7980XE」(18コア/36スレッド)
マザーボード:ASUS「RAMPAGE VI EXTREME」(Intel X299)
グラフィックスボード:ASUS「ROG-STRIX-GTX1080TI-O11G-GAMING」(GeForce GTX 1080 Ti)
メモリー:G.Skill「F4-4000C18Q2-64GTZR」(8GB×8、SPD:DDR4-2133)
Cドライブ:Intel「SSD 600p」(M.2、512GB)
Dドライブ(DIMM.2):Intel「Optane SSD 800P」(M.2、58GB/118GB)、Intel「SSD 760p」(M.2、512GB)、Samsung「960 EVO」(M.2、500GB)
電源ユニット:SilverStone「SST-ST85F-G」(850W、80PLUS GOLD)
OS:Windows 10 Home(64bit、RS3適用済)

Optane SSD 800Pの58GBモデル。

Optane SSD 800Pの118GBモデル。

それぞれのシールをはがしたところ。左が58GBモデルで右が118GBモデル。外観の違いはチップナンバーで、そこから察するに58GBモデルは32GBチップが2基、118GBモデルは64GBチップが2基搭載していると考えて良さそうです。

「CrystalDiskinfo 7.5.2」で各モデルを表示してみたところ。

 ではまずはOptane SSD 800Pの58GBモデルと118GBモデルの「CrystalDiskMark 6.0.0 x64」の結果から。

左が58GBモデルで右が118GBモデル。

 で、お次はSSD 760pと960 EVOの結果。

左がSSD 760pの512GBモデルで右が960 EVOの500GBモデル。

 Optane SSD 800Pは58GBモデルでも118GBモデルでもほぼ同じ性能。また、760pや960 EVOといったNANDフラッシュメモリーを採用したトレンドのSSDに対し、順次読み込み速度でだいぶ差をつけられているのがわかります。しかし、4KランダムのQ8T8(QD=8、スレッド=8)テストやQ1T1(QD=1、スレッド=1)テストでは読み込み速度で大きく760pと960 EVOを引き離しました。

 つまり、新品の状態から使っていくうちにどんどん速度が落ちていくNAND SSDに対して、Optane SSDは長く使ってランダム読み込みが頻発するような状況になっても性能の落ち幅が少ない、可能性が高いということがわかりました。Optane SSDは「耐久性が高く、長くトップスピードを維持し続ける」という特性であると考えるべきでしょう。しかし、まだまだNAND SSDと比べてコスパがいいとは言えないお値段であることは確かです。

 最後に118GBモデルを2枚使って、VROCでRAID 0にした場合の結果をご覧いただきましょう。

Optane SSD 800Pの118GBモデル×2でVROC RAID 0。まだ発売前の製品のためか、IRSTeがうまく起動しなかったので、VROCのボリュームはUEFIで作りました。

 単発時と比べて、順次読み込み/書き込み速度及びQ8T8の4Kランダム書き込み速度は倍になりましたが、一方でQ1T1のランダム速度が激減しました。ひょっとしたらチップセットRAIDだとまた違う傾向になるかもしれませんが、とりあえずご参考までに……。

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