英国放送協会(BBC)は、VRコンテンツを開発・制作するスタジオ「VR Hub」の設立を発表した。
VR技術者だけでなく、テクノロジーとクリエティブの橋渡しをするスタッフを多分野にわたって集めている。また、VR Hubのドキュメンタリー作品として、ナイル川上流のダム建設に関する背景や問題を紹介するVR映像「Damming the Nile」が公開された。
エジプトとエチオピアの間では、世界最大の河川・ナイル川のダム建設をめぐる対立が続いている。ナイル川上流に位置するエチオピアが大規模なダムを建設しようとする。一方で、昔からナイル川を重要な水資源としてきたエジプトは、水供給量の低下を危惧して建設に反対している。
VRはドキュメンタリー作品など、報道の分野で活用が進められている。2017年には中東の大手テレビ局であるアルジャジーラが、ロヒンギャ難民問題をテーマとしたVRドキュメンタリー「I Am Rohingya」を制作。アメリカのニューヨーク・タイムズも、360度動画を毎日配信する新サービス「The Daily 360」を2016年からスタートしている。
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