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BEATLESSの長谷敏司が「最近SFが求められている」と語ったワケ

2018年03月06日 11時00分更新

 内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)は情報セキュリティに関する普及啓発を強化するため、「サイバーセキュリティ月間」を実施している。アニメとのコラボ企画も展開しており、過去には「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX」、「劇場版ソードアート・オンライン」が選ばれている。今年はTVアニメ「BEATLESS」とコラボ。3月4日にはアニメから生まれた用語「アナログハック」をテーマに、「アナログハックを目撃せよ!2018」をアキバ・スクエアで開催。

 このイベントでは「BEATLESS」の主役である人間型ロボット「レイシア」の声を担当する東山奈央さん、主人公アラトの妹ユカ役の小野早稀さん、原作者の長谷敏司氏らが登壇し、「サイバーセキュリティは全員参加!」を合言葉に、サイバー攻撃の実演やセキュリティに関するトークイベントがあった。

ロボットの感情や意図を勝手にくみ取ってしまうのがアナログハック

 オープニングプログラムステージは内閣審議官の三角育生氏による挨拶、TVアニメ「BEATLESS」のレイシア役を務めている東山奈央さんによるトークセッション。

 三角氏は「サイバーセキュリティを身近なことと思わない人もいるかもしれませんが、スマートフォンの普及などでいまや生活と切り離して考えられない」と現在の状況について語った後、似たような状況が過去にもあったことを説明。

 「19世紀に馬車から蒸気機関車に変わり、20世紀には車が普及して、日本でも交通戦争といった単語も生まれました。そのとき、警察だけではなく、みんなで交通安全についてどう取り組むかを考え、それによって事故の被害者が減っていきました。サイバーセキュリティもそれと同じで、『全員参加』で取り組んでいこうと考えています」と説いた。

内閣審議官 三角育生氏

 その後、東山さんがステージに登壇。ステージなどでは初めてという「BEATLESS」についてのトークでは、オーディションやアフレコ現場の様子、レイシアというキャラクターについてなどの話の後、アナログハックの話に。

東山奈央さん

 アナログハックは「BEATLESS」で初めて登場した言葉だが、前からあったように感じてしまうくらい身近な概念だという東山さんは、「ロボットが本当は心がないのに、悲しそうにしていたり、痛がったりすることで、人間側がかわいそうだ、痛そうだと思ってしまう。実際にはそんなことはなくて、人間側が都合よくそういう意味を見出してしまう、そういう現象をアナログハックと言います」と説明。

 さらに「レイシアが主人公のアラトと距離を縮めたいなぁとほほ笑んだり、甘い言葉をかけたりする。でも好きなわけではなく、好意を持っているように見せかけているだけで、レイシア的には特に何もない。そのように、知らず知らずに心が動かされていることがアナログハックです」と、「BEATLESS」をモチーフにわかりやすく解説した。

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