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ソニーモバイルが「Xperia XZ2」や開発中の2眼カメラを公開! 発表会レポ

2018年02月27日 09時00分更新

 ソニーモバイルは、Mobile World Congress 2018の開幕に合わせ、会場内のブースで記者会見を開催。最新フラッグシップスマートフォン「Xperia XZ2」と「Xperia XZ2 Compact」を発表した。本記事では発表会の様子をお届けしよう。

Xperia XZ2 Compact(左)とXperia XZ2(右)

まずはスマートプロダクト新製品
「Xperia Ear Duo」が発表

 記者会見に登壇した、ソニーモバイル EVPでGlobal Sales & Marketing担当の古海英之氏は、「ソニーが誇る素晴らしい技術や最新の製品を紹介します」と新製品を発表した。

記者会見で新製品を発表する、ソニーモバイル EVPで、Global Sales & Marketing担当の古海英之氏

 まず最初に登場したのが、「Xperia Ear Duo」だ。オープンイヤー型のステレオヘッドセットで、2017年のMWCにおいて、スマートプロダクトのコンセプトモデルとして発表された「Xperia Ear Open-style Concept」の製品版となる。

 古海氏も実際に装着して登壇していたが、「外界の音を遮断することなく、音楽を聞きながら会話を楽しむことが可能」(古海氏)で、すでに販売されている「Xperia Ear」同様に、パーソナルアシスタント機能なども搭載する。ワールドワイドでの販売を予定しており、アメリカでは2月26日より予約が開始され、3月に発売される。

最初に発表されたのは、オープンイヤー型のステレオヘッドセット「Xperia Ear Duo」

古海氏自身がXperia Ear Duoを装着して記者会見に臨んだ

5G関連製品の開発でクアルコムと協業

 続いて、5G関連の取り組みを紹介。現在ソニーは、日本のNTTドコモやKDDI、ソフトバンクをはじめ、世界各国の携帯電話キャリアと協力しつつ、5Gへの取り組みを進めていると語り、その例として、ソニーがNTTドコモと共同で実験を進めている、5Gを活用したニューコンセプトカートを紹介した。

ソニーの5G関連の取り組みについて紹介。NTTドコモやKDDI、ソフトバンクのロゴも見える

取り組みの具体例として、NTTドコモと共同で実験している5Gを活用したニューコンセプトカートを紹介

 また、QualcommのCristiano Amon氏が登壇。Xperia XZ2にも搭載されている最新SoC「Snapdragon 845」について、「非常に処理能力に優れ、1.2Gbpsの通信速度を実現するSnapdragon 845によって、ソニーのスマートフォンが革命的なユーザー体験を実現するでしょう」と語った。

 合わせて、ソニーとQualcommが、5G対応市販製品の開発を協力して取り組むことも発表された。Amon氏は「QualcommのX50 5Gモデムとソニーの技術によって、非常に小型で競争力のある5G製品が登場することでしょう。本日のソニーとの素晴らしい協業を発表できて、とてもうれしく思います」として、挨拶を終了した。

QualcommのCristiano Amon氏が登壇し、ソニーとの5Gへの取り組みについて紹介

Amon氏は、ソニーとQualcommが5G対応市販製品の開発で協業すると発表した

満を持してXperia XZ2とXperia XZ2 Compactが登場!

 そして、話はスマートフォンへと移った。古海氏は「ソニーには、音楽、映画、ゲームなど、さまざまなエンターテインメントサービスをベースとして、それらをより楽しむための、さまざまな技術があります。そして、そのユニークな技術が、スマートフォンをエンターテインメントデバイスへと昇華します」とし、最新のソニー技術を詰め込んだ「フラッグシップエンターテインメントデバイス」(古海氏)である、Xperia XZ2とXperia XZ2 Compactを発表した。

”フラッグシップエンターテインメントデバイス”として、Xperia XZ2とXperia XZ2 Compactを発表する古海氏

 双方ともHDR表示対応のディスプレイ「TRILUMINOS Display for mobile」を採用し、Xperia XZ2 Compactは「5インチHDR表示対応ディスプレーを搭載する世界最小のスマートフォン」(古海氏)になるという。

ディスプレーには、HDR表示対応のTRILUMINOS Display for mobileを搭載。XZ2 Compactは5インチHDRディスプレー搭載スマートフォンとして世界最小になるという

 フロントステレオスピーカーは「S-Forceフロントサラウンド」によるサラウンドサウンド再生に対応。また、音楽や映像、ゲームなどの音を解析し、音に合わせて内部のバイブレーションを動作させることで、振動による新しい体験を提供する「ダイナミックバイブレーションシステム」などが紹介された。

音楽再生時にサウンドに合わせてバイブレーションを振動させることで新しい楽しみ方を提供

 カメラ機能については、スマートフォンとして世界初となる4K HDR動画の撮影に対応していることや、960fpsのスーパースローモーション動画をフルHDで撮影できるようになったこと、Xperia XZ1で搭載された、3Dスキャン機能「3D Creator」がフロントカメラでも利用可能になったことなどを紹介。

スマートフォンとして世界初となる、4K HDR動画の撮影に対応

撮影した4K HDR動画は、4K HDR対応テレビで再生したり、YouTubeなどでシェアが可能

960fpsのスーパースローモーション動画は、フルHD解像度での撮影が可能に

3D Creatorはフロントカメラでも利用可能となった

 合わせて、搭載SoCは両機ともにSnapdragon 845で、下り最大1.2Gbpsの高速データ通信に対応し、優れたバッテリーライフと、ワイヤレス充電機能に対応することなども紹介。2018年3月に出荷になるという。

搭載SoCはSnapdragon 845で、受信最大1.2Gbpsの高速データ通信に対応

Xperia XZ2は4色をラインナップ。背面は光沢処理となっている

Xperia XZ2 Compactもカラーは4色。背面はマット処理となる

XZ2には搭載されなかったが、
現在開発中の2眼カメラを紹介

 最後に、将来に向けた開発中の新技術として、スマートフォン向けの2眼カメラが紹介された。この2眼カメラでは、新世代のイメージセンサーと画像処理エンジンを利用することによって、リアルタイムで映像処理を施し、ISO 12800という高感度での動画撮影ができる。また、静止画ではISO 51200での超高感度撮影に対応し、低照度の環境でも非常に鮮やかな動画や写真が撮影可能とのことだ。

 この2眼カメラは現在開発中で、今回発表されたXperia XZ2やXperia XZ2 Compactには搭載されない。ただ、「交換レンズ式カメラと同等のクオリティーを実現する」(古海氏)とのことで、今後の搭載製品に期待を持ってよさそうだ。

開発中の2眼カメラを発表

新世代のイメージセンサーと画像処理エンジンが採用される

リアルタイムでの映像処理により、ISO 12800という高感度での動画撮影に対応

静止画では、実にISO 51200の超高感度撮影が可能になる


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