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自宅ではマルチディスプレーでより編集快適に

動画編集捗る、4Kディスプレー3台接続できる17.3型ノートPC

2018年02月22日 09時00分更新

「DAIV-NG7500S2-SH5」

 マウスコンピューターの「DAIV」シリーズは、クリエイターやエンジニアをターゲットにしたPCブランドだ。小型ノートからタワー型デスクトップまで多彩なラインアップが用意されており、用途や目的に合わせて最適な1台をチョイスできる。

 今回は、DAIVシリーズの17.3型で4K(3860×2160ドット)ディスプレーを搭載するノートパソコン「DAIV-NG7500S2-SH5」を試せたので、外観や使い勝手、パフォーマンスなどを2回にわたって紹介していこう。

高性能動画編集ソフト推奨パソコン

 DAIV-NG7500S2-SH5は、クリエイター市場に向けた高性能なノートだ。ハイエンドノート向けプロセッサーのCore i7-7700HQや、単体GPUのGeForce GTX 1070を搭載し、高いパフォーマンスを実現。写真編集や映像編集などを快適にできる。また、4Kに対応した高精細なディスプレーを搭載しているのも大きな特徴。その性能の高さから、ハリウッドの映像制作会社などでも使用されているポストプロダクション向けの動画編集ソフト「DaVinci Resolve 14」の推奨パソコンにもなっている。

 製品を箱から取り出して驚いたのが、スリムな筐体。フットプリントはおよそ幅418.5mm×奥行き291mmとそれなりにあるが、厚みは17.3型ながら25.9mm(突起部含まず)しかない。質量は約3.1kgで、自宅やオフィスで据え置いての使用が主となるが、スリムなマシンなので撮影現場やスタジオなどに持ち運べなくもない。

 本体カラーはブラックが基調になっているが、背面の排気口と底面のサブウーファー部の一部にアクセントカラーとしてレッドが使用されている。また、スピーカーカバーが斜めのスリットになっていたり、天板にボンネット風の凹凸がつけられているなど、デザインは全体的にゲーミングノートを思わせるクールで先進的だ。

天板にはボンネット風の凹凸がつけられている

本体背面の赤色のパーツがアクセントになっている

 サウンドも本格的で、迫力ある低域から高音域までバランスよく、思った以上にしっかり出ている。実際に映像編集や動画鑑賞などに使ってみたが、ノートの内蔵スピーカーとは思えないくらい臨場感あふれるサウンドを楽しめた。外付けスピーカーを使わなくても、内蔵スピーカーで多くの場合はカバーできそうだ。

本体底面にはサブウーファーを搭載

本体にはTUNED BY SOUND BLASTER X PRO-GAMINGのロゴも

 インターフェースは、本体側面にまとめて配置されている。左側面に、HDMI 2.0端子、Mini-DisplayPort×2、USB 3.1(Type-C、Thunderbolt 3対応)、USB 3.0端子×2を配置。右側面にはUSB 3.0端子×2、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子、有線LAN端子、UHS-II対応マルチカードリーダーを備えている。これだけ充実していれば、周辺機器を数多く使用する制作現場でも「ポートが足りなくて困った」という事態は少ないはずだ。

本体左側面に、HDMI 2.0端子、Mini-DisplayPort×2、USB 3.1(Type-C、Thunderbolt 3対応)、USB 3.0端子×2がある

本体右側面にはUSB 3.0×2、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子、有線LAN端子、UHS-II対応マルチカードリーダーを搭載

 キーボードは、キーピッチが18mm、キーストロークが1.8mmあり、とても打ちやすい印象。しっかりとクリック感があるのにカチャカチャといったチープな音がせず、長時間使っていても疲れが少なかった。ちなみに、キーボードはバックライトが内蔵されており、暗所でもキートップの文字が認識しやすくなっている。

キーボードはテンキー付き。キーピッチが18mm、キーストロークが1.8mmあり、打鍵感も良好だ

 このほか、指感触がよく適度な操作エリアのあるタッチパッドや、独立したクリックボタン、パッド内に搭載された指紋認証センサーなど、ユーザーの使い勝手を意識したつくりになっている点に好印象を抱いた。

マルチディスプレーでの作業が便利

映像出力端子は3系統用意されている

 DAIV-NG7500S2-SH5には映像出力端子が3系統あり、いずれも4K出力に対応している。4K解像度の外付けディスプレーを3台つなぎ、内蔵ディスプレーと合わせて4K×4画面のマルチディスプレー環境の構築も可能だ。

 実際にデュアルディスプレー環境で使用してみたが、想像以上に作業がはかどった。たとえば、外付けディスプレーで映像をフルスクリーン再生して確認しながら、PC画面でコンテンツを編集すると、小さなプレビュー画面では気づかなかったような映像のアラやミスにも気づきやすくなる。また、実際のテレビ画面で色味をチェックしながら、色調補正ができるのも便利だ。最近は4K映像のニーズも増えてきているので、DAIV-NG7500S2-SH5のように4Kでのマルチディスプレー環境を構築できるマシンは、映像クリエイターには心強い味方になってくれそうだ。

マルチディスプレー環境だと、映像編集などの作業がはかどる

動画編集ソフト「DaVinci Resolve 14」の画面

 4K映像編集のようにマシンパワーに負担がかかる作業の際に気になるのが、CPUやGPUの性能だろう。次回は映像編集ソフトでの動画エンコードや、ベンチマークソフトなどを使用して、DAIV-NG7500S2-SH5のパフォーマンスをチェックしていく。

試用機の主なスペック
機種名 DAIV-NG7500S2-SH5
CPU Core i7-7700HQ(2.8GHz)
グラフィックス GeForce GTX 1070(8GB GDDR5)
メモリー 16GB
ストレージ 521GB SSD(M.2接続/Serial ATAIII)、1TB HDD
ディスプレー 17.3型(3840×2160ドット)、ノングレア
内蔵ドライブ
通信規格 有線LAN(1000BASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.2
インターフェース USB 3.0端子×4、USB 3.1(Type-C、Thunderbolt 3対応)、HDMI 2.0端子、Mini-DisplayPort×2、マイク入力端子、ヘッドフォン出力端子、有線LAN端子、UHS-II対応マルチカードリーダー
サイズ/重量 およそ幅418.5×291×高さ28.5mm(突起物含む)/約3.1kg
OS Windows 10 Home(64bit)
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