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世界中の生産拠点と情報共有も

ポルシェ、生産管理にAR導入 タブレットで問題部分を可視化

2018年02月16日 20時00分更新

 独ポルシェは2月8日、ARによる品質管理プロセス「ルック&フィールテスト」を開発したと発表した。

 専用アプリを搭載したタブレットで車両のCADデータ読み込み、内蔵カメラで車両を映すことで実車とCADデータを重ね合わせられる。データベースには接合部をはじめとした各種詳細パラメーターが含まれており、不具合や歪みなどの偏差、基準値に満たない部分などが可視化されるという。

 また、テスト工程はパートナーや拠点にリアルタイムでストリーミング配信される。このため検出された不具合は工場の集中データベースに保存され、全世界で情報を共有/利用できるとしている。

 同社はライプツィヒ工場に、イノベーションエリア「Inno-Space」を新規開設。将来に向けた生産技術を開発。その新技術第1号が今回発表されたルック&フィールテストだという。

 同社によると、AR技術はドレスデンを拠点とする新興企業のGTVとの提携によって開発され、タブレットアプリはフラウンホーファー研究機構と連携して開発された。新技術は、年内に生産工程に統合される予定。

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