KDDI、大林組、NECの3社は、5Gのネットワークを用いて、高精細映像を転送。遠隔地から建設機械を操縦する実証実験を国内で初めて成功したことを発表した。
災害復旧の現場など、建設機械が必要だが操縦者にとって危険な場面において、遠隔で機械を操縦する無人運転が求められるケースは少なくない。しかし、現場から送られてくる映像の解像度や遅延はその作業の効率を大きく低下させてしまう。そこで高速・大容量・低遅延の5Gネットワークによる実験が行なわれたわけだ。
今回の実証実験では、建設機械に4Kカメラ2台、2Kの360度カメラ1台、2Kの俯瞰カメラ2台の計5台を設置。28GHz帯による5G通信を用いて高速伝送することで、オペレータールーム内の3Dモニターを通じて、ほぼリアルタイムでの操作を可能にした。これにより、作業効率は従来の遠隔操作に比べ、作業効率が15~25%改善したとのこと。
3社は今後も実証実験を通じ、高度な建設技術の実現を目指すとしている。
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