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IoTデバイスでデータ連携を強化

シスコと名大病院が「スマートホスピタル構想」に向けた実証実験

2018年02月15日 20時00分更新

 シスコシステムズは2月13日、名古屋大学医学部附属病院のIoT化実証研究における協力を発表した。日本の超高齢化社会問題の解決に向けて同病院が推進する「スマートホスピタル構想」の一環だという。

 今回の協力で名大病院は、LoRaWAN向けシスコワイヤレスゲートウェイを採用。これにより低電力でのネットワーク運用やIoTデバイスの長距離伝送ワイヤレス接続が可能になるとする。これらのインフラ強化で、病院内におけるデバイス管理、患者情報共有、さらには今後ニーズの拡大が予想される地域医療連携に対応するという。

 実証研究では、「スマートホスピタル院内での医療デバイス管理、医療従事者のワークフロー最適化」「地域医療連携でパーソナライズ化された医療サービスの提供」をテーマに、2月より各技術を検証。スマートホスピタル分野では医療従事者と入院患者の双方がIoTデバイスを身に着け、医療従事者の業務プロセスや患者のバイタルサイン情報(脈拍、呼吸、活動量等)を高精度に収集、記録、集約し、医療従事者の適正な人員配置や異常時対応の迅速化などを目指す。

 地域医療連携分野は愛知県奥三河地区で実施。在宅または介護施設等に入居する患者がウェアラブルデバイスを身につけ、バイタルサインや運動量などのデータをリアルタイムに取得、患者の生活指導に役立てるとしている。

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