年初にプラスワン・マーケティングからMAYA SYSTEMに事業譲渡されて、再出発したFREETELの端末事業。先週、久々の新製品となる「REI 2 Dual」「Priori 5」が発表された。発表会での写真を中心にレポートしよう。
デュアルカメラ搭載など、ミドルハイの性能になった
「REI 2 Dual」
MAYA SYSTEMへの移行時期やシリーズ名からもわかるように、2製品ともプラスワン・マーケティング時代から開発が進められていた端末だ。発表会で説明されていたのが、「オリジナル端末」という点。従来のFREETELスマホは、開発に日本側が関わっていた部分もあるが、基本的にはODMが提案したモデルがベース。今回は日本側が開発・設計を行ない、EMSに委託して製造したとのことだ。
新製品の1機種目は「REI 2 Dual」(ちなみに名称に「SAMURAI」は付かない)。デュアルカメラを搭載するなど全体的なスペックは高く、税抜2万円台のミドルクラスだった前モデルと比較すると、もう少し上のミドルハイに位置づけられる。価格も税抜3万6800円だ。
画面サイズも5.5型(フルHD)と一回り大きくなったほか(前モデルは5.2型)、背面全体がガラス素材で覆われるなどイメージが大きく変化している。また、背面から左右側面かけては緩やかな曲面になっている。他社にもあるようなデザインという印象は正直否めないが、全体的な完成度はなかなか高い。
また、同社のスマホはMediaTek製チップ搭載機が主流だったが、今回はZ後述するPriori 5とともにSnapdragonシリーズが採用されている。これはゲームをプレイするユーザーからの意見を反映したとのこと。REI 2 DualにはSnapdragon 625(2GHz、オクタコア)を搭載。このクラスでは定番のものだ。メモリー/ストレージも4GB/64GBと十分な容量が搭載されている。
注目はやはりカメラ。ソニー製センサー(IMX258)による13メガ×2で、RGB+モノクロの組み合わせ。これは写真の質感を優先してとのこと。背景をボカしたり、撮影後に焦点位置や絞りを変更できるモードは「ボカシモード」と一目でわかる名称。操作も簡単だ。「ナチュラル美顔モード」も“ナチュラルさ”を優先する日本の女性向けに、厚塗り感がない処理を施しているという。操作も含めて、日本向けのわかりやすさが重視されているという感じだ。
ネットワーク面もなかなか強力で、LTEの対応バンドは1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/41と比較的多く、さらにauを含む国内主要キャリアのVoLTEをサポート。2波のキャリアアグリゲーションやDSDSにも対応している。
カラバリはブラック、ブルー、ホワイトの3色。前面や側面もそれぞれのカラバリに合わした色となっている。発売日は2月16日。
FREETEL伝統のエントリーシリーズ「Priori 5」
性能は抑えめながらDSDSに対応
続いてはFREETELでは長らく続いてきたエントリーモデル「Priori」シリーズの最新モデル「Priori 5」。価格は税抜1万6800円で、スペック的には低めながら、DSDS対応に7色の背面パネルが同梱と興味深い要素もある1台だ。発売日は2月23日。
まず画面サイズは5型(解像度は720×1280ドット)で、横幅は約70mmと比較的コンパクトなサイズが維持されている。また、Priori 4では非対応だったバッテリー交換に対応。容量こそ2300mAhと少々少なめだが、こちらもユーザーの声に応えた仕様とのこと。
そのほかのスペックは、Snapdragon 210(1.1GHz、クアッドコア)、2GBメモリー、16GBストレージ、8メガカメラ(イン5メガ)、Android 7.1など。エントリークラスの性能であることは間違いないので、ある程度割り切った使い方が必要になるだろう。
ただ、前述したとおりにDSDS対応に加え、nanoSIM×2とは別にmicroSDスロットがある点、マットブラック/パールホワイト/シャンパンゴールド/レッド/メタルグリーン/スカイブルー/ピンクゴールドと7色のカバーが同梱されている点、さらにバッテリー交換が可能、aptX対応(これはREI 2 Dualも同じ)などの特徴もあるので、こういった点に魅力を感じるなら買いと言えるだろう。
REI 2 Dual | Priori 5 | |
---|---|---|
メーカー | FREETEL | |
価格(税抜) | 3万6800円 | 1万6800円 |
ディスプレー | 5.5型液晶 | 5型液晶 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 720×1280ドット |
サイズ | 75×152×7.9mm | 70×140×8.5mm |
重量 | 158g | 135g |
CPU | Snapdragon 625 2GHz(オクタコア) |
Snapdragon 210 1.1GHz(クアッドコア) |
内蔵メモリー | 4GB | 2GB |
内蔵ストレージ | 64GB | 16GB |
外部メモリー | microSDXC (最大256GB) |
microSDXC (最大256GB) |
OS | Android 7.1 | Android 7.1 |
LTE対応バンド | 1/2/3/4/5/7 /8/12/17/18/19/20 /26/28/41 |
1/3/8/19 |
3G対応バンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/5/6/8/19 |
DSDS 4G+3G | ○ | ○ |
CA対応 | ○(2CC) | × |
au VoLTE | ○ | × |
無線LAN | IEEE802.11ac (2.4/5GHz対応) |
IEEE802.11n (2.4GHz対応) |
カメラ画素数 | リア:13メガ(RGB) +13メガ(モノクロ) /イン:16メガ |
リア:8メガ /イン:5メガ |
バッテリー容量 | 3300mAh | 2300mAh(交換可能) |
防水/防塵 | ×/× | ×/× |
指紋センサー | ○ | × |
SIM形状 | nanoSIM×2 | nanoSIM×2 |
USB端子 | Type-C | microUSB |
カラバリ | BLACK、BLUE、WHITE | マットブラック、パールホワイト、シャンパンゴールド、レッド、メタルグリーン、スカイブルー、ピンクゴールド(7色同梱) |
発売時期 | 2月16日 | 2月23日 |
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