JR東海は、東海道新幹線「N700A」タイプの車両において、無料で利用できるWi-Fiサービスを開始することを発表した。2018年夏から順次スタートし、2019年度冬にN700A全車両で整備が完了する予定。
東海道新幹線、特に朝の時間帯はノートPCを広げた日本のビジネスマンの一大ワークプレースになっていることはよく知られているところ。当然ながら、観光客も国内外を問わずに多数乗車している。
2009年3月にはすでにWi-Fiサービスが開始されているが、事前に各種有料サービスへの契約が必要となるほか、列車無線のシステムをベースとしているため(その代わりに当時携帯のエリア外だったトンネル内でも利用可能だった)、一編成あたりの通信速度が最大2Mbps止まり。時代遅れな感じは否めず、車内でPCを使ってネット回線が必要な場合、スマホのテザリング機能頼みという人も多いのではないだろうか。
一方、今回始まる公衆Wi-Fiでは、事前契約不要かつ無料で利用できるほか、携帯電話の電波を使用したサービスになるとのことで、速度面でもある程度期待してもよさそうだ。
同様の無料公衆Wi-Fiは、在来線の特急「ひだ」でも開始(2018年夏から順次開始で、2018年度末にはキハ85系全車両で対応)。また、新幹線17駅の改札口や待合室、岐阜駅/高山駅/津駅などJR東海の在来線24駅の改札口近くにおいても提供する。こちらは2018年3月に開始する。
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