米ラスベガスで開催されたCES 201に合わせ、McAfeeはベネチアンホテルのレストラン「Public House」内にブースを構えていた。McAfee LLCのチーフコンシューマ セキュリティ エヴァンジェリストであるギャリー・デイビス氏に2018年のセキュリティーに関する動向をうかがった。
── 2018年はAlexaやGoogleアシスタントを搭載した製品をはじめとした、音声操作のデバイスの普及がさらに加速すると思われます。IoT製品のセキュリティ面での課題などがあれば教えて下さい
カメラを搭載したIoT製品は撮影したデータはクラウドで管理されます。実際にそれがサービスに結びつくようなかたちで提供されればいいのですがそのデータ自身がほかの理由やほかの目的で使われてしまうかもしれません。我々セキュリティー業界としては、これを「どのように守って行かなければならないか」から考えていかなければいけません。
同時にユーザーの側でも、自分が使っているデータが意図したサービス以外の目的に使用されることそれを防ぐために、状況を把握することやデータを守ることを考えることがすごく重要です。我々も音声操作を利用したテクノロジーにチャレンジしたいです。例えば、自分のデバイスがどんな状態かを音声で尋ねてそれが返ってくるようなシステムもいいかもしれません。
── 最近さまざまなメーカーが取り組みはじめている自動運転技術について、セキュリティーの面でのコメントをお願いします
自動運転はもちろんドローンなどの製品はエコシステムを構築しています。そこでのセキュリティー面には懸念するべき点に対して我々がサポートできるところはないかなどを、サービスを提供するメーカーなどとディスカッションしています。
── CPU製品のメルトダウンやスペクターの脆弱性問題が年始に話題になりましたが、こちらについて何か思うところがございましたらおきかせください
構造的な問題なので我々としては脆弱性として捉えるべきかというところもあります。そこを上手く使われてしまったということで、ある意味とても興味深い内容だと思います。先進的なテクノロジーや製品では常に起こりうることです。そのなかでMcAfeeとしては新しい構造や新しいテクノロジーに対してマカフィーとしても、常に新しい対応の仕方をしていかないといけないというのを考えさせられるいい機会になりました。
── そのほか2018年のセキュリティ業界のトピックスにかんして予想があればおきかせください。
去年はセキュリティーの脆弱性などでいろんなインシデント(できごと)があったので、2018年もそういった問題の発生は変わらず続いていくと思います。そのなかでIot製品をはじめとしたさまざまな製品がインターネットにつながる機会が増えていくと予想され、さまざまな攻撃や脅威についてのアナウンスは多く発表されるのかと思います。
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