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決済にも普及間近?「生体認証」の種類と特徴

2018年01月17日 09時00分更新

 決済をはじめ、インターネットを通じてさまざまなサービスが提供されるようになり、多くの人がネット上の複数のサービスを利用するのが当たり前になりました。従来、インターネット上のサービスでの個人認証は、IDとパスワードによるものが主流となっていましたが、これに代わるものとして昨今注目を集めているのが「生体認証」です。ここでは、生体認証とはどのような認証方式なのか、生体認証を導入するメリット、どのような生体認証方式があるのかなどについてご紹介します。

どんなメリットがある? 生体認証とは

 生体認証とは文字通り「生体」を用いた個人認証です。指紋や静脈などといった人間の身体的特徴は人によって異なっており、これを用いることで個人を識別する認証の技術のことを言います。

 現在、インターネット上でさまざまなサイトにログインしたり、決済したりする際には、IDやパスワード、カード番号や暗証番号などを入力して認証をおこなうのが一般的です。

 しかし、多くの人が数多くのインターネット上のサービスを利用するようになり、利用するサービスごとに固有のIDとパスワードを設定して管理するのは困難になりつつあります。一つまたは数種類のパスワードを複数のサイトで使いまわす人も多く、ひとたびパスワードが流出するとほかのサービスでの不正利用などが起こる原因となっているのです。

 生体認証はこうした問題を解決する新たな認証方式として注目されています。本人の身体的特徴を利用して認証をおこなうため、パスワード方式のように管理に手間がかからず、不正利用などのリスクが低いのが大きなメリットだと言えるでしょう。また、手や指、顔などを専用の端末で読み取るだけで認証できるため、ユーザーにとって利便性が高いのも魅力です。

生体認証の種類と特徴

 現在、実用化され、決済への応用なども注目されつつある生体認証にはどのような種類があるのでしょうか。主なものをいくつかご紹介します。

・指紋認証

 生体認証の中でも歴史が長く、最も知られているのが指紋を利用する認証です。すでに指紋センサー付きのクレジットカードも登場しています。小型の装置で手軽に認証できるのが特徴で、信頼性も高いです。生体認証の中では長く利用されているため改善・改良が重ねられてきている点でも安全性が高いと言えます。ただし、指の状態(指紋が薄くなっている、乾燥、手荒れ、ケガ、汚れなど)によっては登録や認証が難しくなるケースもあるので注意が必要です。

・静脈認証

 指や手のひらの内側にある静脈のパターンを読み取り、それによって認証をおこなうのが静脈認証です。金融機関のATMなどですでに実用化され始めています。静脈は身体の表面ではなく内側にある情報であるため、盗用や偽造、なりすましなどのリスクが低いのがメリットです。指紋認証とは異なり、皮膚の状態(汚れやキズなど)の影響を受けづらいという特徴もあります。

・虹彩認証

 虹彩とは、瞳孔の周りにあるドーナツ状に色が付いた部分のこと。その複雑な濃淡のパターンによって本人認証をおこなうのが虹彩認証です。スマートフォンに虹彩認証を搭載した製品が登場するなど、実用化も進んでいます。偽造が困難で認証精度が高く、コンタクトレンズやめがねを着用していても認証可能である点など、利便性の高さでも注目されている認証方式です。

 生体認証のメリットや種類などについてお伝えしました。生体認証は、今後ますます精度が高められ、さまざまな分野での応用が期待される技術であると言えます。安全性の高い認証方式として、導入を検討なさってみてはいかがでしょうか。

※本記事は「ROBOTPAYMENT公式ブログ」に掲載されたものを転載しております。

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