どんな設定なら軽快にプレイできる?
気になるGeForce GTX 1050 TiでのPUBG性能をチェック
ここまではベンチマークソフトを中心にその性能を見てきたが、実際のゲームでもどのくらいの性能となるのかをチェックしてみよう。使用したのは、バトルロイヤルゲームの「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下、PUBG)。つい先月に正式バージョンがリリースされたゲームで、マップ上にある武器や乗り物などを駆使し、最後まで生き残った者が勝ちというもの。単純明快な目的と多彩なアイテム、そして人と人との闘いが感じられる緊張感とで、多くのプレーヤーを魅了しているタイトルだ。
一瞬の油断が勝負に影響するため、ちょっとしたラグや動きの鈍さ、反応の遅さが命取りになりかねない。このPUBGをどのくらいの画質設定でプレイできるのか、どの設定ならどのくらいのフレームレートが出るのかを、「Fraps」を使って調べてみた。
テストしたのは大きく2つのシーン。1つ目のシーンは輸送機が出た直後から計測を始め、最速で降下。手近な建物内へと入ってアイテムを拾ったりしながら、周囲を駆け回るというものだ。2つ目のシーンは単純に1つ目の続きで、今度はアイテムを拾うことなく、ひたすら建物の内外を駆け回るというもの。視界はなるべく上下左右に動かすようにしていたので、マップ移動中のものとしては比較的重たいものといえるだろう。なお、どちらのシーンも計測したのは2分間。このときの最大、最小、平均値を記録した。なお、平均値の小数点以下は四捨五入している。
最高画質となる「ウルトラ」でも遊べる?
最低限の30fpsはクリア!
まずは一番重たい設定から試してみようと、画質設定で「ウルトラ」を選択。これで快適に遊べるとは思っていないが、どこまでフレームレートが出るのか、力試しといったノリだ。
ウルトラ | ||
---|---|---|
シーン1 | シーン2 | |
平均 | 50fps | 43fps |
最小 | 38fps | 31fps |
最大 | 77fps | 52fps |
まずは平均フレームレートから見てみよう。シーン1ではあまり動かない部分もあるためか50fpsと健闘しているものの、マップを走り回るシーン2では43fpsとかなり厳しい結果となっているとはいえ、シーン2の最小フレームレートでも30fpsをクリアしているため、プレイできないほどひどくはない。快適とは言えないが、思っていた以上にフレームレートが出ていて素直に驚いてしまった。
とはいえ、さすがに一瞬の判断がものをいうPUBGを30fpsで遊ぶのは厳しい。素直に画質設定を下げた方がいいだろう。
平均フレームレートで60fps以上を達成
「高」設定なら不満なくプレイできるレベル
続いて全体クオリティを「高」に変更し、同じ2つのシーンでテストを行った。こちらも垂直同期やモーションブラーはオフのままだ。
高 | ||
---|---|---|
シーン1 | シーン2 | |
平均 | 69fps | 66fps |
最小 | 53fps | 56fps |
最大 | 86fps | 79fps |
ウルトラの時とは大きく変わり、平均フレームレートでシーン1、2とも60fps以上をクリアしている。最小フレームレートでは50fps半ばまで落ちてしまうこともあったが、ほぼ問題なし。ここまで性能が出ていれば、快適にプレイできるといっていいだろう。できれば最小フレームレートでも60fpsを超えている方がいいが、このあたりは画質との兼ね合いもあるので、好みで選びたい。
もうひとつ画質設定を落として「中」にすれば
文句なく快適にプレイ可能
画質を「高」にすればまず問題なくプレイできるフレームレートとなるが、試しにもうひとつ下の設定となる「中」でもテストしてみよう。最小フレームレートがどこまで高くなるかが気になるところだ。
中 | ||
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シーン1 | シーン2 | |
平均 | 73fps | 71fps |
最小 | 51fps | 63fps |
最大 | 92fps | 83fps |
平均フレームレートを見てみると、シーン1で73fps、シーン2でも71fpsと非常に高く、軽快に動き回れるという印象だ。とはいえ、動きを見るだけでは「高」設定との違いは微妙で、Frapsで測りでもしない限りわからない程度の差だ。気になっていた最小フレームレートは、シーン1では51fpsと「高」設定と変わらず、シーン2でも63fpsで、それほど大きな上昇はなかった。また、最大フレームレートを比べてみても、その差は4~6fpsしかなく、これなら「中」に落とす必要はないだろう。
結論として、Core i5-8400とGeForce GTX 1050 Tiを搭載した「Silent-Master Pro Z370」でPUBGをプレイするなら、画質設定は「高」にしておけば大丈夫そうだ。なお、もちろんが、このテスト中にもPCの騒音が気になることはなかった。
静音PCということで気になっていた熱の問題もなく、高負荷時でも間違いなく静か。そしてゲーミングPCとしてしっかりとした性能があるというのが確認できた。静かなゲーミングPCが欲しいと考えているなら、「Silent-Master Pro Z370」を候補のひとつに入れておきたい。
(提供:サイコム)
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