学生にフォーカスし、見えたもの
LAVIE Note Mobileでは見た目と使いやすさを両立したComfort Designに加えて、長く使える信頼感・安心感をコンセプトにしている。メインマシンとして持ち歩けるようディスプレーサイズを11.6型から12.5型のフルHDに変えているが、サイズ感は維持し、重量は904gから924gにとどめている。一方で薄さは18.5mmから17mmに削減。女性のカバンにすっぽり入るように角を丸めている。1日十分持ち運べる11.7時間のスタミナ性も重視した。
面白いのはインターフェースをすべて背面にまとめている点だ。左右のポート用に基板を分割する必要がないため、コスト的な利点もあると思うが、学生が図書館や机で利用するシーンを考えた場合、辞書やテキストなどを横において使用するシチュエーションが多い。横からアクセスさせるとそのぶん幅も取る。省スペース性にもつながると考えたようだ。
逆に側面の端子をなくしたことで、手前に向かって薄くなる、シャープな雰囲気のエッジボディ―を実現できた。
キーピッチは19mmあり十分。静音とファンレス、低発熱設計、150kgfの面耐圧に加え、SSDや第7世代のCore i5搭載で10万円台半ばの実売価格や指紋認証の搭載など、スペック面でも十分なものになっている。細かなところでは、電源ボタンと電源ポートはメイン基板と分けて、信頼性を上げたり、底面にゴム足を付けていて、キーボードを打った時にたわみをなくすといったこだわりもあるそうだ。
学生の利用を想定して、安心補償サービスは4年版を用意。1万7200円の料金で自損や過失での故障もカバーする。5月8日まで2000円プレゼントキャンペーンを実施するとのこと。
部材選定、デザインの素材などターゲットプライスに合わせて調整たことで、低価格化も実現。基本的には日本国内限定のモデルとなるが、基本パーツはレノボの調達網も活用して値ごろ感のあるものをパッケージングしたという。ちなみに3モデルのうちエントリーとなるCeleron搭載モデル(NM150)の実売価格はOffice付きで、10万4800円とリーズナブルだ。
女子学生のカバンは小さいが、入っているものは意外と多い
発表会にはモニターとしてLAVIE Note Mobileを数ヵ月試用したという青山学院大学 教育学部4年の山田晃子さんが登壇して感想を述べた。持ち運ぶパソコンとして考えた場合、「重かったり、場所をとるのは嫌」「女子学生の場合、化粧ポーチや充電器など持ち運ぶものが多い一方で、それをコンパクトにまとめたがる傾向がある」「値段は安いほうがいいが、軽くて丈夫なものというと選択肢がない。親がお金を出してくれるわけでもないので、10万円程度の予算で買えるモデルがあれば嬉しいな」といった学生の感覚で求めるモバイルノート像についてコメントした。
一方で「インスタ映えするようなノート?」という司会の質問には、「尖ったデザインやブランドにはこだわらない。道具として使いやすいものがいい」と答た。その一方で、「父親が仕事で使っているようなごっついのはいや。きゃしゃで明るめのデザインのものがいい」など、今風の学生が求めるBetter Basicのイメージを喚起させる発言もあった。
実際にLAVIE Note Mobileを使ってみた感想としては「指紋認証(を使ったログイン)がスマホ感覚でつかいやすい」「(持ってみて)コンパクトなのがすごく重要だなと思いました」などとコメントした。
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