Xperiaを離れた場所から操作できるBluetoothリモコンを探し続けているうちに、原点回帰で以前ソニーモバイルがXperia Tablet用として発売したリモコンのことを思い出しました。ハンドセット機能付きBluetoothリモートコントローラー「BRH10」です。
Bluetooth 3.0対応でBluetoothプロファイルはHIDとHFP。いわゆるワイヤレスリモコンで、本体サイズは幅30×6.5×99mmでフラットなデザイン。重量約22.5gと非常に軽量です。
BRH10の操作系を見てみると、上下左右の十字のナビゲーションキーを備え、中央には決定ボタン。さらにバックボタンとホームボタン、ボリュームのプラスマイナス、四角いアイコンに見えるのがアプリキー。そして通話ボタンと並びます。
背面に見えるのはNFCとマイク、スピーカーで、側面にあるスピーカーボタンを押すことで、ハンズフリー通話もできます。このほか、左側面には電源ボタンと充電用のmicroUSB端子、ストラップホールがあります。
ちなみにBRH10はIP57の防水防塵性能をもち、使用中に雨に降られてもオーケー。なお、付属のスタンドは特に充電機能があるわけではなく、素で立てかける役割しかありません。
BRH10を使うにはXperiaとのペアリングが必要です。背面にあるNFCマークをXperiaのNFCマークとを近づけると自動でペアリングされます。BRH10の華奢なボディーから想像できないようなしっかりした音と振動で、ペアリングの完了がわかります。
ペアリングが完了後、スマートコネクトアプリと連動した「Remote and Handset BRH10」アプリをインストールします。シンプルなアプリですが、ある程度の機能の操作に加えて本体設定が可能です。
アプリでは、仮にBRH10がどこにあるかわからなくなった際の検索、電話がなった時の通話をするかどうかのオンオフ、そしてアプリキーを押した時に起動するアプリを任意に選択できます。
実際に使ってみると、そのままBluetoothのリモコンといった感じです。十字のナビゲーションキーを操作すると、画面にあるアイコンに四角い枠が現われて上下左右で動かし、決定ボタンをポチっと押すと起動します。
バックボタンとホームボタンは、Androidスマホのそれぞれの役割とまったく同じで、ひとつ前に戻る、もしくはホーム画面に戻るかという挙動です。
四角いアイコンのアプリキーを押すと、あらかじめアプリで選択したアプリが即起動するので非常に便利です。ただし、アプリ内でリモコンを操作をしようとすると、動いてくれるものと動いてくれないものがあります。このあたりはアプリの仕様次第ということでしょうか。
ソニー謹製の「ムービー」「WALKMAN」「アルバム」といったアプリの操作はもちろん、「カメラ」アプリでは音量のプラスマイナスでズームをして決定ボタンでシャッターを切るといった使い方ができます。
電話の着信があるとBRH10に「ピッポロポーピッポロリ♪」的なメロディーが流れ、バイブレーションで通知されます。通話ボタンを押すと受話、アクションキー長押しで着信拒否といったふるまいです。音量のプラスマイナスボタンで着信音量を調整できます。
小さな子機という使い方をしつつ、スピーカーボタンを押すとハンズフリー通話もできます。また、通話ボタンを長押しするとGoogleアシスタントが起動、そのまま音声検索が可能です。
BRH10をさらに便利に活用できるのが「Xperia Touch」です。
先日提供されたアップデートでXperia Touchに「ジェスチャーコントロール」が実装され、スクリーンの前で人差し指で上下左右に動かすとポインターを自在に動かせるようになりました。
ただし、ポインターが認識されるのはXperia Touchから1~4m以内という制限があることと、ずっと腕を上げておくと疲れてしまうので、もっと自由に使えるBluetoothリモコンがあればかなり重宝します。また、Xperiaを車載してナビ機能のためダッシュボードにセットする際も、Bluetoothリモコンがひとつあると後部座席からの操作も可能。リモコンがひとつあると、さまざまな用途で便利に使えますよ!
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