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サイコムとジサトラのアイデアで生まれた巨大ラジエーター採用水冷PC

初のサイコム360mm水冷PC「G-Master Hydro Z370-Extreme」が期間限定販売開始!

2017年12月15日 13時00分更新

気になるCPU温度はどのくらい?
ファンの回転数を落としても低いままのCPU温度に驚き

 オーバークロックで安定した動作と性能アップができていることは確認できたが、CPUの温度はどのくらいまで上昇しているのだろうか。実は、オーバークロックのプロファイルをロードしたままの状態ではファンが最大速度となっており、騒音がそれなりに気になることになっていたのだ。この設定もオーバークロックの一部だろうとそのままテストしていたのだが、さすがに常用するには厳しい。そこで、ファンの速度を変えてCPU温度がどのように変化するのかを調べてみることにした。

「OCCT」を使って約7分間の負荷をかけたときの温度変化をチェック

 ストレステストに使ったのは、定番となる「OCCT」。テストには「CPU:LINPACK」を選び、AVXはオフの状態で負荷をかけている。なお、テスト全体は10分間としているが、最初の1分と負荷を止めた後2分間はアイドル時間として確保しているため、実際に負荷をかけているのは7分間となる。これは、負荷前後の温度変化まで見たかったための設定だ。

最初に1分、最後に2分間のアイドルを含めた10分間のテストを実行。最大クロック時の性能を見るため、AVXはオフにしている

 ファンの回転速度はUEFIの設定から変更。オーバークロック設定で選択されていた「最大速度」だけでなく、速度を落とした「標準」と「サイレントモード」でも同じテストを行った。

UEFIのファン設定で、回転数を変更。細かなカスタマイズもできるが、今回はお手軽にモード切替だけで検証した

 では、さっそく結果を見てみよう。結果はOCCTが自動で作成してくれるグラフで、見どころは最大温度と、負荷前後の温度がどこまで上がるか/落ちるかといった部分だ。「最大速度」「標準」「サイレントモード」の順で掲載していこう。

最大温度は75.5度前後。負荷が止まると一気に34度くらいまで下落し、その後ゆっくりとアイドル時と同じ30度くらいまで落ちていく様子がわかる

最大温度は少し上がって76.5度前後。負荷を止めると一気に温度が35度くらいまで下落し、その後ゆっくりと落ちていくというのも最大速度と同じ。若干温度が高くなっている

最大温度は77.5度前後まで上昇。負荷を止めても落ちるのは37度くらいで、その後の下がり方も他の2つと比べ若干弱くなっているようだ

 この3つのテストを見てわかったことは、最大で2度ほどの温度差があるにせよ、温度の変化傾向はほとんど同じだということ。そして何より、一番回転数を抑えたサイレントモードですら、最大で80度にも届かないということだ。つまり、4.8GHzまでオーバークロックしても温度を気にすることなく、サイレントモードで安定して利用できる。

 CPUのダイの許容温度は100度。CPUパッケージとの温度差があることを考慮すれば、安全に使えるCPU温度は90度以下といったところだろう。360mmラジエーターを搭載した「G-Master Hydro Z370-Extreme」なら、この90度までまだ10度以上も余裕がある。安定したオーバークロック動作を求める人はもちろんだが、さらに上の速度まで狙いたい人、また、殻割りして極限までオーバークロックを楽しみたいという人にピッタリの特別仕様PCに仕上がっているといえるだろう。

(提供:サイコム)

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