ボタンは1つでも、便利な「バーチャルベゼル」がある
心拍センサーが便利なのがわかったところで、スマートウォッチとしての使い勝手、操作性はどうなのかという話にいきましょう。
Q コントロールのボタンは本体右側面の電源ボタンのみ。この物理ボタンはメニュー画面を呼び出すだけでなく、長押しでGoogleアシスタントが呼び出せるなど、Android Wear 2.0の仕様に準じた動作となっています。
「物理ボタンが1つだけで、操作は大丈夫なの?」と思うなかれ。ここで役立つのが「バーチャルベゼル」。ベゼル周辺がタッチセンサーになっていて、ディスプレーの外周を弧を描くように指でなぞることで画面のスクロール操作が可能なのです。もちろん、他のスマートウォッチと同じように画面のスワイプでもスクロールできます。
画面のスクロールはバーチャルベゼルのほうがよいか、スワイプのほうがよいかというのは好みの問題かもしれません。ただ、スワイプ中の誤タップなどを防げるので、「周辺をなぞる」ことでスクロールするのはなかなかおもしろい工夫だと思います。
また、スマートウォッチなので、各種アプリの通知を表示したり、メールの本文が読めたりするわけですが、バーチャルベゼルをなぞる操作で「スワイプするより見やすいかも」と感じた機会もありました。指が画面を隠さないので、視認性が高くなるのです。
なお、Wi-Fi機能も搭載しているため、単体でWi-Fiのアクセスポイントに接続し、アプリやウォッチフェイスなどのダウンロードが可能です。アクセスポイントのパスワードはスマートフォンから入力するため、初回接続時にはスマートフォンが必要。ただ、設定すればスマートフォンと連携が切れていても単体でインターネットに接続できます。
ちなみにマイクも装備されているため、Google Nowを有効にしたり、音声でアラームやリマインダーを設定したりといったこともできます。もちろん音声入力も可能です。Google Playでアプリを検索するときなど、スマートウォッチの(スマートフォンなどと比較すれば)小さな画面では、ちょっと文字入力がやりにくいと感じる人もいるでしょう。音声入力なら「マップ」「ウォッチフェイス」などと話しかけるだけで入力できるので、意外と便利です。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう