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『G-GEAR mini GI7J-B92/ZT』

4コア化した最新Core i3搭載! 小型PC「G-GEAR mini」の実力は

2018年01月09日 20時00分更新

 ここからは、実際にさまざまなベンチマークテストを動作させた結果を紹介しよう。

『G-GEAR mini GI7J-B92/ZT』の主なスペック
CPUCore i3-8100(4コア/4スレッド、3.6GHz)
マザーボードASRock Z370M-ITX/ac(Intel Z370)
OSWindows 10 Home
メモリー8GB(4GB×2、DDR4、2400MHz)
グラフィックスGeForce GTX 1060(3GB)
ストレージ240GB SSD(SATA)
光学ドライブなし
電源HEC製電源ユニット(定格500W、80PLUS BRONZE認証)
本体寸法およそ幅183×奥行き390×高さ300mm
重量およそ7.5kg
販売価格10万7784円(税込)

※【検証環境】<Intel Core i3-7100搭載PCの環境>マザーボード:ASUSTeK PRIME Z270-A、メモリ:CFD販売 Panram W4U2400PS-8G 、SSD:Western Digital WD Blue PC SSD WDS500G1B0B

<TMPGEnc Video Mastering Works 6の設定>解像度1,920×1,080ドットでbitレート15~16Mbps、約3分の動画を、H.264/AVC形式で圧縮するのにかかった時間、パラメータは標準のまま変更なし

<温度関係の設定>21.4℃、アイドル時:OS起動10分後の値、動画再生時:解像度1,920×1,080ドットの動画ファイルを1時間再生したときの最大値、3DMark時:3DMarkのStressTestを実行したときの最大値、温度の計測:HWMonitor 1.33

3Dゲームから動画エンコードまで幅広くサポート

 まずは一般的なアプリを多数動作させ、その快適度をスコアーで示す「PCMark 10」では、Extendedテストの総合スコアーが5561だった。個別の4項目においても高水準のスコアーを示しており、さまざまな用途で快適に利用できることが分かる。

PCMark10 Extendedテストのスコアーは5561

 3Dグラフィックスの描画性能を計測し、PCゲームへの適性をチェックできる「3DMark」では、Fire Strikeが9909、Time Spyが3852という結果だった。GeForce GTX 1060搭載のPCとしては平均的なスコアーであり、4コアになったことでCore i3でもビデオカードの足を引っ張ることなく、PCゲームをプレイできるようになったことがわかる。

3DMark Time Spyテストのスコアーは3852

3DMark Fire Strikeのスコアーは9909

 動画エンコードソフトの多くはマルチスレッドに対応しており、コア数が多ければ多いほど短い時間で動画のエンコード処理が行える。こうしたソフトを利用する機会が多いユーザーなら、コア数が増えたことでどの程度性能が向上したかも気になるところだろう。

 そこでPegasysの「TMPGEnc Video Mastering Works 6」でH.264形式の動画エンコードを行い、その処理時間をCore i3-7100と比較したのが下のグラフだ。パーツの環境が異なるので厳密な比較にはならないが、前世代と比べるとおおむね半分の時間で処理が終了してしまうことに驚く。

エンコード時間のグラフ

 とはいえ、2コアのCore i3-7100では発熱の目安となるTDPが51Wだったのに対し、4コアのCore i3-8100では65Wに上昇している。G-GEAR mini GI7J-B92/ZTでは、Mini-ITX対応の小型ケースを採用しており、さほど強力な冷却機構を装備しているわけではない。

 そのためPCゲームや動画のエンコードなど、負荷の高い状況で各部の温度がどうなるのかも気になるところだろう。そこで、アイドル時や動画再生、またPCゲームの長時間プレイを想定した3DMarkのStressTestを実行した場合に、CPUやGPUの温度がどうなるのかを検証したのが下のグラフだ。

CPU、GPUの温度

 本機のCPUクーラーはCPUに付属する標準タイプだが、3DMarkのStressTest時でも54℃と問題になるようなレベルではないことがわかる。ただし、グラフィックスボードがショートタイプである都合上、GPU温度はそれなりに高い数値だった。不安であれば、BTOメニューや自分でケースファンを追加し、冷却性能を高めるのも一つの手だろう。

用途を選ばず長くつきあっていける一台

 G-GEAR mini GI7J-B92/ZTは、10万7784円という価格ながら用途を選ばず利用できる優れたゲーミングPCだ。BTOメニューも豊富なので、自分に必要な部分をさらに強化し、使いやすさを高めることも可能だ。自宅でちょっとした仕事の続きをすることも多いが、休日はがっつりPCゲームで遊びたい、というビジネスマンなら最適のPCだろう。

 ゲーミング用途に限らず、大学生や高校生の「最初の一台」にも向いている。何をするにも快適なG-GEAR mini GI7J-B92/ZTなら、PCの挙動が不満でPCを使わなくなってしまう、ということはないはずだ。また拡張の余地が充分にあるので、学生の間はもちろん、社会人になっても愛着を持って利用できる一台となるだろう。

■関連サイト

提供:Project White

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