インテルの最新CPU、第8世代Coreプロセッサーことコードネーム「Coffee Lake」は、従来のメインストリームCPUと比較して大幅に性能が高いことで話題を集めた。Core i7やCore i5シリーズでは4コアから6コアへ、低価格PC向けのCore i3でも2コアから4コアへと、コア数を大きく増やしたのだ。
ツクモの「G-GEAR mini GI7J-B92/ZT」は、この最新世代に属する「Core i3-8100」を搭載した小型ゲーミングPCである。GPUにはNVIDIAの「GeForce GTX 1060」搭載グラフィックスボードを採用しており、PCゲームやVRコンテンツはほとんどのタイトルで問題なくプレイできるだろう。加えて、これだけてんこ盛りの構成ながら10万7784円(税込)で購入できるのは、かなりの買い得感がある。
「PCゲーム用途でCore i3は力不足」と思われる方もいるかもしれないが、Core i3-8100は前述のように4コアを搭載しており、動作クロックも3.6GHzとかなり高い。ちなみに第7世代CoreプロセッサーことKaby Lake世代で最も安い4コアCPUは「Core i5-7400」で、定格動作クロックは3GHz、Turbo Boost時は3.5GHzだった。発売当初の実売価格が2万5000円前後だったことを考えると、1万5000円前後のCore i3-8100のコストパフォーマンスはずば抜けている。もともとDirectX 11世代以前のPCゲームでは「CPUは4コアのCore i5で十分」という風潮もあったが、この世代からはCore i3がそのポジションに収まるわけで、ゲームとの親和性も高いと言っていいだろう。
『G-GEAR mini GI7J-B92/ZT』の主なスペック | |
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CPU | Core i3-8100(4コア/4スレッド、3.6GHz) |
マザーボード | ASRock Z370M-ITX/ac(Intel Z370) |
OS | Windows 10 Home |
メモリー | 8GB(4GB×2、DDR4、2400MHz) |
グラフィックス | GeForce GTX 1060(3GB) |
ストレージ | 240GB SSD(SATA) |
光学ドライブ | なし |
電源 | HEC製電源ユニット(定格500W、80PLUS BRONZE認証) |
本体寸法 | およそ幅183×奥行き390×高さ300mm |
重量 | およそ7.5kg |
販売価格 | 10万7784円(税込) |
今回は、そんなお得なCore i3-8100を搭載したG-GEAR mini GI7J-B92/ZTの使い勝手や性能を、さまざまな面から検証していこう。
置き場所を選ばない小型PC、内部のケーブルはスッキリ整理
G-GEAR mini GI7J-B92/ZTは、PCケースの前面や天板、側板など各所にメッシュ構造を採用しており、冷却性能とエアフローに優れている。サイズは幅183mm、奥行き390mm、高さは300mmと、やや縦長のキューブタイプと考えるとわかりやすいだろう。前面右にはフロントポートとして、2個のUSB 3.0ポートとヘッドフォン端子、マイク端子を装備する。
マザーボードはASRockの「Z370M-ITX/ac」で、ギガビットイーサネット対応の有線LANポートのほかに、IEEE 802.11acまで対応する無線LAN機能を搭載し、ワイヤレスでネットワーク接続も可能だ。ワイヤレスのキーボードとマウスを組み合わせれば、PCに接続するのは電源ケーブルとディスプレーケーブルだけでよいので、サイズも相まって置き場所を選ばない。
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