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ゴハンを楽に食べたい 盛り上がりをみせるフードデリバリー

2018年01月18日 07時00分更新

 皆さんこんにちは、合同会社pilot boatの納富隼平(のうとみじゅんぺい)です。toCをテーマに業界ポジトークを担当しております。今回はフードデリバリーについてです。この分野では最近いろいろな企業が登場してきています。早速見ていきましょう。

 最近フードデリバリーサービスが増えていますね。古くは(?)オイシックスさん、最近は海外のベンチャー企業が日本に参入しています。私も使っていますがとても便利で、どんどんヘビーユーザーになっていっています……。今回はフードデリバリーを3つにわけて見てみましょう。

1.狭義のフードデリバリー

 まずは狭義のフードデリバリー。2015年くらいに盛り上がったのですが、撤退が相次ぎ落ち込んだかのように見えました。しかしまた今年後半くらいから盛り上がっています。フードデリバリーに火をつけたのはやはりUberEATSでしょう。

 フードデリバリーですが、個人的には「スマホから出前が頼める」と理解すればいいのかなと思います。サービスを使う際には事前にクレジットカードを登録。あとはスマホから好きなお店で好きなモノを頼めばいいだけです。私は先日餃子を届けていただいたのですが、20分で届いたんですよ。速すぎてびっくりました……。支払いはクレジットカードで自動決済ですので、商品を受け取る際に現金を渡す必要はなく、ユーザーは現金が手元になくても注文できます。

 ちょっとtoCのことから離れてしまいますが、「現金を扱わなくていい」というのはデリバリーする側も便利なんです。今まで出前というと、現金を携えて商品を配達して、その後お店に現金を返しにいかなくてはなりません。しかし現金を扱う必要がなければ、お店に現金を集めに行ったり返しにいく必要がありませんから配達が効率的になるし、何より店員以外の人にクラウドソーシングで配達をお願いすることも可能になるんです。

 この分野で目立っているのはUberEATS・LINEデリマbento.jpなどかなと思います。配達ではないですが、置き惣菜の「オフィスおかん」、置き野菜の「OFFICE DE YASAI」などもありますね。

2.ミールキット

 家で凝った料理を作るのは大変だし、そもそもレシピを考えるのも大変です。また私は1人暮らしなのですが、1人分の素材を調達すると結構コストがかかってしまうんです。そんなときに便利なのがミールキット。ブルーエプロンという会社が2017年6月にアメリカで上場したこともあって注目されています。ミールキットとは、レシピとそのレシピを作るための素材を自宅に送付してくれる、というサービスです。

 ミールキットを注文すると、素材とレシピが家に届きますので、あとはレシピに従って料理すればいいだけです。忙しいけど料理はしたい、インスタに掲載したい!(ミールキットはすごくインスタ映えします)という方から人気を博しているようです。

 ミールキットのサービスとしては老舗のオイシックス、TastyTableChefyなどの会社がありますね。

3.買い物代行

 最後に紹介するのは買い物代行。日本の会社では私は存じ上げないのですが(あれば教えてください)、シンガポール発の「honestbee(オネストビー)」が最近日本に上陸しています。(このサービスは地場のほうが有利そうですが、なんで日本になかったんでしょう!?

 honestbeeのサイトに行くと、同社と提携しているスーパーや食品の専門店などが並んでいるので、そこから好きな商品を選択するだけです。場合によっては1時間もせずに、指定した場所へ注文した品を配達してくれます。

 これならネットスーパーでもよくない? と思いそうですが、honestbeeは実際に人がお店に行っており複数店舗まわることも可能ですし、売り切れだったらこうして欲しい、など細かい依頼もできるのが魅力です。

 買い物代行というと語弊がありますが、自宅にシェフが来てくれて料理を振る舞ってくれる「マイシェフ」、ご近所で助け合う(そのオプションのひとつとして近所の方が料理を作ってくれます)「ANYTIMES」などが日本では近しいサービスかと思います。

 以上フードデリバリーを「狭義のフードデリバリー」「ミールキット」「買い物代行」にわけてみてみました。なんで最近フードデリバリーが勃興しているのかな、と考えてみたのですが、こんなところでしょうか。

●共働きで夫婦の可処分時間が減少し、時短ニーズが高まっている。
●スマホ(サービス)の発展で、どこからでも簡単に注文できるようになった。
●ミールキットのように、インスタ映えするサービスが支持されている。

 もし紹介したサービス以外にもフードデリバリーサービスがあったら、twitterなどで教えてください。それではまた!

納富隼平(pilot boat)

著者近影 納富隼平

1987年生まれ。2009年明治大学経営学部卒、2011年早稲田大学大学院会計研究科修了。在学中公認会計士試験合格。大手監査法人で大手電機メーカーを中心に会計監査に携わった後、トーマツベンチャーサポート株式会社に参画。毎週開催ピッチイベントMorning Pitchをはじめ、300超のピッチ・ベンチャーイベントをプロデュース。2017年独立して合同会社pilot boatを設立し、引き続きベンチャー支援に従事する。スタートアップ紹介メディア「pilot boat」、podcast「pilot boat cast」、toCベンチャープレゼンイベント「sprout」を運営。得意分野はFashionTechをはじめとするライフスタイル系BtoCサービス。
2016年NHK「日本のジレンマ」出演。
Twitter: @pepepe_pei

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