5.8型のiPhone XはほかのiPhoneより本当に画面が大きいのかをアナログに検証する
iPhone Xは5.8型でフルスクリーンディスプレーを採用し、極力フレーム幅を狭くしたデザインがウリ。iPhone 8 Plusが5.5型、iPhone 8が4.7型なので、数字のうえでの画面サイズはiPhone Xが一番大きい。だが、実際はどのくらい大きいのだろうか。
その疑問から、今回はメジャーという文明の利器を使って3機種の画面サイズを測った。本当に大きいのはどれだ!?
今回測ったのはディスプレーのサイズだけだが、参考までに各モデルの本体サイズを明記する。横幅的にはiPhone 8とiPhone 8 Plusの間で、iPhone 8に近いことがわかる。
- iPhone X:5.8型 70.9×143.6×7.7mm 重さ174g
- iPhone 8 Plus:5.5型 78.1×158.4×7.5mm 重さ202g
- iPhone 8:4.7型 67.3×138.4×7.3mm 重さ148g
まずは高さから
続いて横幅を計測
対角線の長さをチェック
ディスプレーの大きさは対角線で決まる。1型(インチ)=2.54cmで計算できる。ただiPhone Xは画面比率が違うので、5.8型ピッタリにはならない。iPhone 8 PlusとiPhone 8は16:9の比率なので、ピッタリ5.5型、4.7型になる。
画面サイズをまとめると以下のとおり。
- iPhone X:62×133mm 対角線143mm
- iPhone 8 Plus:69×122mm 対角線140mm
- iPhone 8:57×103mm 対角線118mm
この結果を見るとiPhone XはiPhone 8 Plusより縦が長く、横幅が狭い。オールスクリーンディスプレーとはいえ、すべてがiPhone 8 Plusを上回るわけではないことがわかる。もちろん、iPhone Xが縦長の画面比率という独特なサイズなのも影響している。ただ、横幅が狭いおかげで握りやすくなっている面もある。iPhone 8は4.7型なのもあるが、画面が一回り小さい。小型スマホが好きな人はこちらだろう。
また、それぞれの面積を求めてみると……
- iPhone X:62×133=8246、(切り欠き)34×4=136 8246-136=8110 81.10平方センチメートル
- iPhone 8 Plus:69×122=8418、84.18平方センチメートル
- iPhone 8:57×103=5871、58.71平方センチメートル
面積が一番大きいのはiPhone 8 Plusという結果になった。iPhone Xは上部の切り欠き部分を引くとさらに面積が小さくなる。ディスプレーサイズはiPhone Xが上だが、面積はiPhone 8 Plusのほうが広いようだ。
握りやすさ、操作しやすさを検証
最後に握りやすさを検証した。モデルは編集部コジマ。一般的な20代男性だが、手はやや大きめ。コジマいわく「さすがにiPhone 8 Plusは片手で操作、特にディスプレーの上の部分に触るのが大変です。僕でこの状態なので手の小さい女性はかなり厳しいでしょう。iPhone 8は片手操作余裕です。僕の手に余ってます。iPhone Xはこのふたつの中間って感じのサイズですが、縦長なので画面上部を操作するのが以外と大変。たとえばコントロールセンターを出すために、握る位置を調整しないといけませんでした。横の動きはまったく問題ありません」と細かくレポートしてくれた。
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