明治安田生命は11月28日、「生まれ年別の名前調査」の結果を発表しました(結果はこちら)。
同社の生命保険加入者を対象にしたもので、1984年に「同姓調査」を実施して以来、今年で29回目となります。
男の子のトップは、「悠真」「悠人」「陽翔」。3つの名前が揃って1位になったのは、男女通じて初めてのことだそう。女の子のトップは「結菜」「咲良」の2つです。
目立った傾向としては、男の子の名前は「蓮」「岳」「颯」など漢字一文字がベスト50内に19もランクインしていること。また、女の子の名前において使用漢字「菜」が4年ぶりの1位になっています。
名前の読み方としては、男の子は「ハルト」が9年連続のトップ。女の子は「サクラ」が初のトップになっています。活躍したスポーツ選手、有名人の名前も人気になるようで、将棋界の藤井聡太四段にあやかってか「ソウタ」が昨年に引き続きランク上位だとか。
ところで、結果発表のリリースにあった文言がちょっと気になったので紹介します。
男の子の名前について:「AIやRPA、ドローンなど、スピードや効率化ばかりが注目されるなか、男の子のトップは、『ゆとりをもって自分らしく生きてほしい』という『悠真』くん、『悠人』くん派と、優勝劣敗の世の中で、『太陽のように翔け上がり、勝ち組になってほしい』という『陽翔』くん派に二分!」
確かに名前を付けるときはいろいろな思いを込めるでしょうが、そこまで世相を反映させるものでしょうか。「ゆとりをもって自分らしく生きてほしい」はわかりますが、「AIやRPA、ドローンなど、スピードや効率化」に流されないように、「太陽のように翔け上がり、勝ち組になってほしい」と考えるものかと言われると……。
女の子の名前について:「女の子では『結』の漢字を使った『結菜』ちゃんが人気!2016年熊本地震からの復旧・復興が進むなか、『人と人とのつながりの尊さ』を改めて実感!?」「東京オリンピック開催など『日本人としてのアイデンティティ』を意識する場面が多いからか、日本の国花『桜』を連想させる『咲良』ちゃんもトップに!」
「『人と人とのつながりの尊さ』を改めて実感!?」と疑問形にするあたりに歯切れの悪さを感じなくもありません。無理に昨年〜今年にあった事象に絡めなくてもと思いますが、やはり、名前を考えるにあたっては、時流が影響を与えるのでしょうか。
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