iPhone Xは非常に高価である。内蔵ストレージの容量にもよるが、税込で12~14万円とノートパソコンも顔負けの値段だ。デザインも美しく、背面もガラスを採用し高級感がある。だからこそ、落としたくない! だからこそ壊したくない! 絶対にキズをつけたくない! ディスプレーがバリバリになった状態で使うのはイヤだ! と強く思っている。
さらに、リセールバリューも考えるなら周囲のフレームにもキズは付けたくない。iPhone全体を包み込み、かつ頑丈なケースが必要だ。フリップ型ケースはディスプレーも守ってくれるがファッション性重視のものが多く、耐衝撃性能などはあまり期待できない(中にはタフネス重視のものもあるが)。
そこで今回はタフネスケースをピックアップ。この中でもMIL規格準拠を謳う4種類をチョイスしたので、使い勝手などを紹介する。
なおMIL規格とはアメリカ国防総省が定めたもので、高さ122cm、落下方向26方向の落下試験をクリアするという、米軍採用品の選定に用いられる試験法だ。スマホケースの場合だいたい「MIL-STD-810G」を差す。ただし、壊れないことを保証するワケではもちろんないので注意しよう。
ガッチリホールドの安心感
UAG「MONARCH」
南カリフォルニア生まれの耐衝撃ケースブランド「URBAN ARMOR GEAR」(UAG)。様々なタフネスケースがラインナップされているが、5レイヤープロテクションという謳い文句に惹かれた。普通のシリコンケースのようにペラペラではなく、ひねっても捻れない強固さだ。
装着してみると、かなりゴツい。iPhone Xが一回り大きくなったかのように感じるほど。そのぶん、背面パネルを全部覆ってフレームもガード。ボタンもラバーで保護される。下部のLightning端子とスピーカー部分、左サイドのサイレントモードキー以外は、まったく本体が見えない。さらに周囲のラバー部分はディスプレーとツライチではないので、ディスプレー側を下にして落としても直撃しないような設計になっている。
また、iPhone Xのリアカメラは机などに置くときに、どうしてもレンズが当たってしまうが、このケースはレンズを守るような設計になっているので、その点も安心できる。
装着するとiPhone Xの原型がほとんど見えない、大きくなるのでズボンのポケットなどから出し入れしづらい、重さは約40gなので、ただでさえズッシリのiPhone Xがより重くなるといった欠点があるが、見た目よりもタフネスさ、キズがつかないことを重視する人にオススメだ。
価格はUAGの直販サイトで6998円(税込)。
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コスパ最高のタフネスケース
Anker「KARAPAX SHIELD」
充電器やバッテリーのAnkerが放つタフネスケースが「KARAPAX SHIELD」。シングルレイヤー構造で、カーボン調のデザインがあしらわれており、さらにTPUなのでタフネスケースにしては柔軟性があり取り付けしやすい。さらに29gと超軽量。重さを感じさせないのはうれしい。
良い意味でゴツすぎず、スタイリッシュなデザインであり、背面の凸凹のおかげで滑りにくく、グリップ力が高まる。付けたままワイヤレス充電にも対応しているし、Apple Payの支払いもOK。
ガラスフィルムへの干渉はないが、ディスプレーを守ってくれるかどうかはちょっと微妙。リアカメラも守ってくれる構造にはないっているが、もともとそんなに分厚くないカバーなのでやや心配だ。
とはいえ、このケースの一番の魅力はそのコストパフォーマンス。Amazon.co.jpのAnkerストアだと1099円(税込)と、非常におサイフに優しい。とりあえずはコレ、と選んでもいいだろう。
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