Xperia XZ1やZenFone 4 Selfie Proなどとガチンコ対決!
iPhone X vs カメラ自慢スマホ! インカメラはどのくらい盛れる?
前回はiPhone Xを中心に、カメラ自慢スマホのインカメラの実力をテストした(関連記事)。今回はスマホのカメラアプリに最初から備わっているポートレートモードや美肌モードといった「盛れる」機能を中心にチェックする。
前回に引き続き、登場スマホは「iPhone X」「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」「ZenFone 4 Selfie Pro」「HUAWEI P10 Plus」の5台。どれも高性能なカメラをウリにしているモデルだ。
設定はすべてオート。外部のアプリをインストールしての編集はせず、すべてカメラアプリ上の機能のみとしている。スペックにはなかなか出ない部分であり、5台ともそれぞれ仕上がりに個性があるので、カメラの良し悪しでスマホを選ぶという人は、今回の結果を参考にしてほしい。
なお、前回の記事でオジサンの自撮りが多めだったため内外からクレームが出たので、今回はナベコと一緒に撮影した。これ男性と女性の「盛り方」の違いがわかるだろう。
※写真はすべて原寸大で掲載しています。通信量にご注意ください。
インカメラスペック一覧
「iPhone X」 | 「Xperia XZ1 Compact」 | |
---|---|---|
メーカー | アップル | ソニーモバイル |
画素数 | 700万画素 | 800万画素 |
F値 | 2.2 | 2.4 |
手ぶれ補正 | ○ | ○ |
特徴 | ポートレートモード | 120度広角、美肌モード |
「Xperia XZ1」 | 「ZenFone 4 Selfie Pro」 | 「HUAWEI P10 Plus」 | |
---|---|---|---|
メーカー | ソニーモバイル | ASUS | ファーウェイ |
画素数 | 1320万画素 | 1200万画素+500万画素(広角) | 800万画素 |
F値 | 2.0 | 1.8 | 1.9 |
手ぶれ補正 | ○ | ○ | ○ |
特徴 | 美肌モード | 120度広角、ポートレートモード | ポートレートモード、芸術的ボケ味 |
ノーマルの画角でオート撮影
ヘルメットナシ
ポートレートモードや美肌モードなどを一切使わずにノーマルでオート撮影した。iPhone Xはやや暗く、ZenFone 4 Selfie Proは明るすぎ。Xperia XZ1がまわりの色に引っ張られることなく、明るすぎず暗すぎず、一番バランスが取れている。
ノーマルの画角で各モードにて撮影
ヘルメットナシ
ノーマルと同じ条件で今度は美肌モードなどをオンにして撮影した。iPhone Xはポートレートライティングモードの自然光で、Xperia XZ1/XZ1 Compactは美肌モード、ZenFone 4 Selfie Proは美人エフェクトのオート、HUAWEI P10 Plusはポートレートモードのみ。
iPhone Xは背景が明らかにボケているが、盛った感はあまり出ていない。Xperia XZ1/XZ1 Compactは両方とも控え目で、よく見れば盛ってるかなという程度だ。明らかに変化しているのがZenFone 4 Selfie Pro。恐ろしいくらい真っ白になっている。背景のホワイトボードと蛍光灯の影響もあるのかもしれないが画面全体が白い。しかし洋服がパッキリとしている。ナベコがお気に入りだったのがHUAWEI P10 Plus。ポートレートモードだけだと、自然な盛り方で仕上げてくれる。
ノーマルの画角で各モードにて撮影
ヘルメットあり
ヘルメットをつけて美肌モードで撮影すると、どのように盛ってくれるのか。そもそも顔として認識されるのか、という実験。すべてのスマホが顔として認識してくれた。顔が出るジェットヘルメットだからというのもあるが。
iPhone Xはポートレートライティングモードの輪郭強調照明で撮影。ヘルメットをボカしてくれて、顔はシャープにしてくれた。別にヘルメットをボカさなくていいんだけど。Xperia XZ1/XZ1 Compactは同じ傾向で、ややほっぺたの周りをスベスベにしてくれたかな、という程度。逆にナベコはしっかり盛れている。ナベコいわく、このXperia XZ1の盛りがお気に入りだそう。ZenFone 4 Selfie Proはヘルメットをそのまま活かしてくれて、顔の凹凸はそのままに盛ってくれたがナベコ側の盛り方はちょっと行きすぎている感がある。HUAWEI P10 Plusはポートレートモードに加え、芸術的ボケ味をオン、さらにビューティーレベルをMAX(10)にした。ふたりとも80年代アイドルの生写真のようになってしまった。
各モードで撮影
ヘルメットナシ
最後は各モードの特徴的な機能をテスト。iPhone Xは一見違いがわかりづらいが、輪郭強調照明は顔のラインがシャキっとしている。フォトショップでシャープネスをかけた感じに似ている。
Xperia XZ1はインカメラでほかの機能がないので外れてもらい、XZ1 Compactの広角モードで撮影した。美肌モードはオン。周りに誰もいないと歪みが気になるが、色味は自然で良い感じ。
ZenFone 4 Selfie Proは美人エフェクトが恐ろしいくらいに効く。男性が撮影しても顔がツルツルになるので、Instagramに投稿するならコレだろう。マニュアルモードでエフェクトを調整できるので、もっときめ細かい盛りができそうだ。
P10 Plusはポートレートモードが一番自然だ。芸術的ボケ味をオンにすると、どうしても自分のまわりがフォーカスかかったかのようになってしまうので、使い所を選ぶかも。ビューティーレベルは5くらいが「不自然に盛った感」が出なくてオススメ。
【まとめ】iPhone Xはまんべんなく撮れる
自撮りならP10 Plusが手堅い
ナベコの意見を聞くと、Xperia XZ1とP10 Plusの仕上がりが好みだそうだ。あまり盛りすぎるのは不自然に見えて良くないとのこと。筆者としては、自撮りということだけ考えればZenFone 4 Selfie Proを推したい。ちょっと画面が白くなるが、美人エフェクトはいちいち別の編集アプリを立ち上げなくていいのでラク。なにより盛ったままライブ配信できるので、動画配信している女性にオススメしたい。
iPhone Xの当たりさわりのない仕上がりは、写真を撮るのが下手な筆者にはうれしいが、ほかのモデルと比べると面白みに欠ける。が、そのぶん万人向けでもある。
ファーウェイとASUSという中国系メーカーのカメラは白っぽく、XperiaやiPhoneといった日米メーカーのカメラはあまり盛らないという、国によっても違いが見えるテストだった。
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