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iPhone Xが5点満点の4.5点である理由

2017年11月19日 12時00分更新

 発売から2週間経ったiPhone X。発売日の翌日に入手し、メインスマホとして使ってきたので、どのような端末かある程度見えてきました。

当初は超品薄と報道されていたiPhone Xですが、年内にはその状態も解消できそうです

 その感想は、当然のように高得点です。iPhone Xの有機ELディスプレーは(True Toneをオフにすれば)素直で違和感のない表示ですし、縦長画面は表示エリアが広がったことが単純に便利です。

 ホームボタンがないことは30分で慣れましたし、Face IDはある程度学習が進んだのかミスすることはほぼありません。あと、Apple Payの利便性も上がりました。サイドボタンを2回クリックし、画面をちょっとのぞけばあとはリーダーにタッチするだけ。Touch IDに指を置きっぱなしにしなくてもいいのは楽です(というか従来がやや面倒でしたね)。

なにしろ12万円もした買い物なので、筆者のiPhone Xは頑丈なケースとフルカバーのガラスフィルムでしっかりとガードです

 カメラも満足です。機能面でより優れたAndroidスマホもいろいろ使ってきましたが、特に何も考えなくても素直な写真が撮れるという美点は相変わらずです。昨年はiPhone 7を購入したのでiPhoneでは初めてとなるデュアルカメラについても、2倍ズームが予想以上にさまざまな場面で利用できて、しかも高画質という印象です。

 一方で記事タイトルにもあるように、筆者の極めて個人的な利用用途において、5点満点の5点にならない理由となる部分があるのも確かです。本記事ではわずかに感じた不満の部分をあえて紹介していきます。

寝ぼけた状態でFace IDがうまくいかないのは
筆者の目が細いせい?

 まず1つめがFace ID。先ほどほぼミスがないと書いていたのですが、それは普通に起きているときの話。寝ぼけている状態ではうまく認識してくれないことが多いのです。

 たとえば朝、本来起きる時間の前に目が覚めてしまったときなど、メールだけでもチェックしようと枕元のiPhone Xに手を伸ばすものの、顔を認識してくれない……。「なぜダメなのか?」といろいろ考えて理由がわかりました。目があんまり開いていないためのようです。

ほぼ寝ぼけた状態でiPhone Xを手に取ると、結局パスコードの入力を求められることが多いです

 というわけで、目を閉じた状態から、少しずつ目を開いていき、どこで認識してくれるかをテストを繰り返しました。その結果、iPhone側も学習したのか、完全に目を開かなくてもロック解除ができるようになりましたが、それでも感覚的に70%以上開かないとダメです。朝の寝ぼけた状態では必死に目を開いたつもりでも、実際にはこれよりも開いていなかったようです。と、そんな感じで朝にiPhone Xと格闘していたら、二度寝どころか完全に目が覚めてしまう結果に。

実は赤枠で括った「Face IDを使用するには注視が必要」というオプションをオフにすると、ほとんど目を開けなくてもロック解除が可能でした。ただそれはそれで危険なので、基本的にはオフにしない方が良さそうです

 早起きはいいことじゃないかと言われればそれまでですが、指紋センサーのスマホではそんなことはないのでマイナスと言えばマイナス。もしかすると、筆者が目が細いせいかもしれないですが、だとすると目が細い人向けのチューンをしてくれるとうれしいです!

ロック画面のスワイプは要らないでしょう!

 画面オフ状態のiPhone Xをロック解除するには、まず画面をタップするなどしてオンにしてから、画面下からの上へのスワイプが必要。このスワイプの操作……不要でしょう。

ロック解除への上フリック。個人的には直接ロック解除してくれた方がうれしいのですが

 顔が認識されてすぐに自動でロック解除されてしまうと、ロック画面の通知を見ることができないため、このような仕様になっているのだと思います。でも、個人的には通知機能にはあまり依存しておらず、ロック解除後に「メール」や「LINE」などのアプリを直接起動することが多いので、まわりくどい感がしてしまいます。

 あとロック解除のフリックも、画面の適当な場所から上フリックする操作ではNGで、必ず画面の一番下からのフリックでなければならない点も微妙に困惑します。というのも、iPhone Xを持つときのポジションが限定されてしまうからです。

端末を持った場所が真ん中あたりで、そこで上フリックをしても、ロック解除はできません。バーのある位置からフリックしないといけないのです

 Android機を含めて、常に多数のスマホを使いわけているため、どうしても持つ位置がルーズになりがちな自分にとってはやや苦痛です。これは慣れの問題かもしれませんが。もしくはiOSのバージョンアップで、フリック操作が不要になる設定が追加される可能性はあるでしょうか?

ホームボタン代わりのバーのフリックで
Androidの「戻る」相当になると最高になるはず!

 端末の下の方を持たないといけないという意味では、iPhone用アプリにおいて、1つ前の画面に戻るのに左上のエリアをタップしなければいけない仕様になっているものがいまだに少なくないのも、Androidスマホに慣れた身+スマホを右手で持つ派にはやや不便を感じます。

普段はAndroidスマホを使っていることが多い筆者にとっては、「戻る」ボタンがないiPhoneで一画面に戻るための操作が画面左上のタップというのは鬼門です

 そういえば、ホームボタン代わりの画面下のバー。左右にフリックすればアプリを切り替えることが可能なのですが、いっそのこと。このバーのフリックはAndroidスマホの「戻る」ボタン相当にしてしまってはどうでしょう。Androidっぽくなってしまいますが、今のiOSはAndroidっぽい部分がすでにたくさんあるので今更かと。

画面下部のこのバーを左右フリックするとタスク切り替えが可能ですが、これがAndroidスマホでの「戻る」キーになると最高でしょう! ちなみにこのバーは決まった名前が無いということです

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