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ジェスチャー操作でXperia TouchがさらにSFチックに

Xperia TouchはまだOreoにはなれないが、神アップデートがやってきた

2017年11月15日 10時00分更新

ほかにも魅力的な更新点が多数
特に「有線LAN」が使えるようになったのはデカい!

 今回のアップデートのメインと言えるジェスチャーコントロール以外にも、たくさん追加機能があります。新機能を挙げてみると

・フォーカスと台形補正のマニュアル調整が可能に
・2m以内に近づくと自動でディスプレーを表示する人感センサーが、壁投写だけでなく、机に映し出した時も機能。また、壁・机で個別にオン・オフすることも可能に
・FLACに加えて、ALACの再生と、デジタル音声信号処理技術ClearAudio+にも対応
・ポートレートモードで表示されるAndroidアプリの左または右の向きを選択できるように
・USBイーサネットアダプターを使用してLANケーブルを接続できるように

 筆者の注目ポイントは、USBイーサネットアダプターを使ってLANケーブルを接続できるようになったことです。

 以前、有線でつないでみようと勇み足で、「LANポート付きのUSB Type-Cハブ」をXperia Touchに接続してみたのですが、まったく通信できる様子がなく悲しい思いをしました。

 Wi-Fiでつながるので必要か疑問に思う人もいるでしょう。たとえば、Wi-Fiのたくさん飛び交うところでも確実に通信したいとか、ゲームアプリで頻繁に新規ダウンロードがあるときの待ち時間が耐えられないとか、そんな時には有線LANが魅力です。

 また、Xperia Touchのウィークポイントとして、バッテリーを内蔵しているものの約1時間程度しか動作せず、電源を確保するのは必須です。

 ひとつしかないUSB Type-Cをどうにかして多岐に使えるようにしたい。そうすると、電源も確保でき、有線LANも使え、さらにUSBポートまで使える「LANポート付きのUSB Type-Cハブ」は必須アイテムと言えるのです。

 以前こんなことがありました。Xperia Touchには内蔵スピーカーが備わっており、音声はそこそこの音量を出してくれるものの、スクリーンの大きさに対してと考えるとイマイチもの足りませんでした。

 最初はBluetoothでワイヤレススピーカーでもつなげばいいかと思い、つないだところ音声の遅延が激しく、動画を見ても人物の口の動きと聞こえる音がズレていたり、リズムゲームではタイミングがとれなかったりと、まず向いていないことが発覚。

 そこで、USBホスト(OTG)に対応したmicroUSB端子→USB Type-C変換アダプターと、エレコムのmicroUSB接続DACアンプ「EHP-AHR192」をつないで有線接続でヘッドホンやスピーカーをつなぐという方法を思いついたものの、これだとXperia Touchの電源が確保できないためバッテリー駆動になってしまいます。

 その対策として、「LANポート付きのUSB Type-Cハブ」に、micro USB端子→USB Type-A変換アダプターとエレコムのmicro USB接続DACアンプ「EHP-AHR192」、そしてアナログケーブルでヘッドホン(もしくはスピーカー)を接続。

 こうすることで、電源もネットワーク(有線LAN)も確保できたまま、迫力ある音を楽しめてしまうというわけです。今回のアップデートのおかげでかなり使えるスクリーン端末になってきました。

とはいえ、音まわりにまだまだ更新してほしい点はある

 ただし、カンペキな快適環境になったかというと、筆者の環境では一部苦戦しているポイントも記しておきます。

 まず、EHP-AHR192の記事でもいちどご紹介したことのある、スマホにDACアンプ+アナログヘッドホンを接続してリッチな音で聴けるという作戦を、Xperia Touchにも導入してみました。

 すると、音楽を聴いたり、動画をみたり、アプリをプレイする大半は問題なかったのですが、リズムゲームのような音声タイミングのシビアなアプリでの遅延が気になりました。

 具体例をあげてみると、「歌マクロス」というゲームアプリを試したところ、タイミング調整レベルは「+25~+30」の範囲で、この調整によって映像と音楽のタイミングが合わせられるようになるまではよかったものの、タップした効果音(ノーツタップ音)がコンマ数秒遅れて聞こえてしまう音ズレが起きています。

 Xperia Touch内蔵スピーカーでプレイした場合、タイミング調整レベルは「+16~+18」で、タップした効果音(ノーツタップ音)の音ズレなくプレイできています。

 もしかすると、DACアンプがそもそもの原因では?と思いスマホ(Xperia XZ Premium)で試したところ、タイミング調整レベルは「+5~+9」の範囲で最適になり、タップした効果音(ノーツタップ音)の遅れによる音ズレに引っ張られることなくプレイできました。

 現時点で、同じ機材、同じ環境、同じOS(Android 7.1.1)で、スマホ(Xperia XZ Premium)とXperia Touchとで、この差が出てしまうのかは今後引き続き検証してみたいと思います。

※ちなみに、現状の回避策としては、ゲーム設定でタップした効果音(ノーツタップ音)のみの音量を下げるという方法もあります。

 アップデートの新機能の話から、筆者のごく個人的な気になっているところの話に大きくそれてしまいましたが、それもXperia Touchのタッチスクリーンという楽しさがあるからこそ。

 床や壁に投写したスクリーンをタッチやジェスチャーで操れるちょっと未来を先取りした感覚はかなり満足度が高く、これからまたいろいろと新しい楽しみを見出せそうです。

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