2017年6月ごろ、「ギガが減る」という言葉がSNSを中心に話題になりました。スマートフォンなどで契約しているデータ通信量の残りが減っていることを表現する言葉です。
では「ギガ死」はどうでしょう。かつて、携帯電話の無線パケット通信料が想像以上の高額になってしまうことを「パケ死」などと呼びましたが、最近ではデータ通信量の残りがなくなることをギガ死と呼ぶことがあるようです。
ジュピターテレコム(J:COM)は11月14日、「ギガ消費実態と中古スマホ利用意向に関する調査2017」の結果を発表しました。“ギガ消費実態”の時点で、古くからパソコンなどに明るい人には「ええ……」となりそうですが続けます。
2017年10月6日〜10月10日の5日間においてインターネットリサーチにより実施し、1000人のサンプルを集計したもの。
調査によると「スマホで動画を見ている」人は68.7%。10代女性では95.3%と、きわめて高い値です。スマホ動画の視聴頻度に関しては、「ほぼ毎日」が23.1%。10代では「ほぼ毎日」が46.3%です。
こうなると、気になるのが通信速度制限です。スマホで動画を視聴している人(687名)に、動画を視聴するときの不満について聞いたところ、「バッテリーを使いすぎる」(54.3%)に次いで高いのが、「データ容量を使いすぎる」(50.4%)。やはり、データ容量の残りは気になる模様。
通信速度制限を受けたことがある、いわゆる“ギガ死”経験者の割合は、全体で40.8%。男女別に経験者の割合をみると、男性では38.2%、女性では43.5%と、女性のほうが高くなりました。しかも10代女性は60.5%、20代女性64.9%と、6割がギガ死の経験があるようです。
ちなみに、データ容量を使いすぎた原因を聞いたところ、「ネット動画アプリ(YouTube、Hulu、abemaTVなど)」が66.0%でダントツ。スマホで動画を見るのが当たり前の時代となると、ギガ死の危険も身近になるのでしょう。
なお、通信速度制限を警戒して、ネットの利用を我慢したことがあるかどうか聞いたところ、我慢したことがある人は42.2%でした。4割強の人がギガ死を恐れて、ネット利用を調整した経験を持っているようです。
ちなみにデータ通信の容量を使い切ってしまった場合、大手キャリアでも格安SIMでも、基本的に容量追加は可能ですが、料金が割高になることが多いです(関連記事)。
ギガ死を避けるには、家庭では無線LANを使い、Wi-Fi接続環境下でスマホを使うなどの手段が考えられます。また、各キャリアは大容量のデータ通信プランを用意しています(ソフトバンクの50GB利用可能「ウルトラギガモンスター」など)。こちらを検討するのもよいでしょう。
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