量販店B&C:定価よりも4万円以上高く販売
続いてやってきたのは中手の量販チェーン店B。郊外に店舗が多く、普段から各社のスマートフォンを大手量販店よりも安く売っています。
しかし、iPhone Xの価格は64GBが1万1500香港ドル、256GBが1万2800香港ドル。定価よりそれぞれ2912香港ドル(約4万2000円)高くなっています。
在庫が入るのは来週前半とのこと。これくらの上乗せ価格なら香港人は迷わず買っちゃう人も結構います。「最新モデルを数週間も待つなんて考えられない」というiPhone好きが香港にも多いのです。
そして、香港でも有名な家電量販店Cへ。価格は64GBが1万1800香港ドル。先ほどの店より300香港ドル(約4380円)上乗せです。
しかし、こんなに上乗せして消費者からクレームが来ないのでしょうか?「定価より高いとはけしからん」と店にクレームしたところで、「では、ほかで買ってください」と言われて終わり、これが香港です。
高値で売って客が来なくなり経営が悪くなったら、それは店の値付けミス。また香港人も高い店は敬遠して安い店を探します。iPhone Xも品薄が続けば高値のままでしょうし、今後在庫が豊富に入れば定価販売になるわけです。
量販店D:定価の倍近くで販売
量販店E:定価よりも高いもののBとCのいいとこ取りの価格
最後に、香港に数多く支店を出している量販店Dに行ってみました。こちらの価格は64GBが1万6888香港ドル(約24万6990円)、256GBが1万9888香港ドル(約29万860円)。定価の約倍です。
在庫を聞くと「週明け」とのことで、この値段を出せば確実に買えるようです。それにしても倍とは強気どころではありません。
ちなみに、香港の携帯ビル、先達廣場では64GBが1万1000香港ドル程度と、定価より高いものの家電量販店よりも安め。このあたりの情報は土地の狭い香港ですから口コミであっという間に広がります。なので、多くの香港人は家電量販店Dで買うことはないでしょう。そして、最後に量販店Eに立ち寄り、調査は終了しました。
iPhone 8はどの家電量販店でも定価販売されていることを考えると、iPhone X人気は香港でもかなり過熱している様子です。とある店ではホワイトとスペースグレイで価格差を付けているところもありました。
シャッター音がしないなど、香港版のiPhoneを求める人も多いでしょうが、香港で普通にiPhone Xが買える日が来るのはまだ当分先になりそうです。
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