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Cinebenchで681をマークっ

新XPS 13 試用レポート = 「挟額縁の始祖」が8Gコアで最高速度を記録した!!

2017年11月09日 10時00分更新


 DellのXPS13は、同社初のウルトラブックとして2012年に発表となった.当初は角丸のソフトなデザインだったが、2015年のCESで全面リニューアル.世界初の「狭額縁モバイルノート」としてセンセーショナルなデビューを果たし、その後の同サイズPCデザインに多大な影響を与えた.現在の「狭額縁がアタリマエ」の元を作ったノートなのである.

 デビュー後も、毎年、最新のCPUを搭載しつつ、インターフェスなど、微妙にバージョンアップしてきたが、ボディデザインは基本的に同じで、狭額縁のスリムノートの代表機種である.

 そしてこの秋、評判の「第8世代コア(8G)」を搭載した最新モデルが登場したので試用してみよう!!

相変わらずの超狭額縁
超精細3200ドットも選べるのだっ

 みなさんすでにどこかで観たことがあるでしょうが、XPS13はもちろん相変わらずの狭額縁です.13.3型液晶を搭載しながら、本体の横幅は304ミリしかありません.まさに11型サイズに13型液晶がはまった状態です.奥行きはちょうど200ミリで厚みは9~15ミリと、これも約3年変わらぬスタイリングです.

おなじみ、上部と左右のベゼル幅5.2ミリという狭額縁デザインは健在です.

 今買えるモデルのCPUは、第7世代(7G)のi3/i5と8Gのi5-8250U/i7-8550Uで、内蔵メモリは最高16GB、SSDは最高512GBまで選択可能です.ちなみにボディの色は従来の渋いシルバーに加えて、華やかなローズゴールドもあります.

天板は指紋や油が目立たないマット処理でサラサラな手触りです.

底面は横長にゴム足がついているので、机上でスリップしません.中央のXPSマークのフタには、おなじみの各種表記が隠れています↓

 液晶は13.3型のフルHD(1920×1080ドット)ノンタッチと、泣く子も黙る「QHD+(3200×1800ドット)」のタッチディスプレイの2種類から選べます.ご存じのとおり2017年春から「XPS13 2in1」という、液晶が360度回転する、いわば派生モデルが登場しています.なので、オレ的には、本家XPS13のQHD+はノングレアでノンタッチが希望なんですが、パーツの都合もあるのでしょうかね.

 とにかく横3200ドットのQHD+のほうは、13型で100%表示だと文字もアイコンも小さすぎになります(アイコンの実寸が5ミリ角ほど).フツーのオペレーション時の推奨値は250%となっていますが、それはちょっと大きすぎなので、自分は150%を推奨しています.映像や画像を扱う場合は、編集するにしても評価するにしても高精細のほうが便利ですよね.

無料で選べる
英語キーボードも好き

右側のキー配列は、初期モデルより少し広くなりましたが、他社に比べるとEnterはまだ小さいですね.

 日本語配列のキーボードは、相変わらずエンターキーが小さいという弱点があります.そんなヒトはオレを見習って、英語キーボードを選びましょう.日本の直販サイトできちんと英語キーボードが選べる(そのうえ価格差なし)というご好意はぜひとも享受すべてなのです.

オトコは黙ってUSキーボード.追加金額0円ですよ~~

 日本語でも英語でも、キータッチはソフトで無音ながら、ストーロクは1.3ミリあるので、きちんとタイピング感はあります.タッチパッドの表面はマットで滑りはあまりよくないですが、こちらもクリックは気持ちがいいですね.

スリムノートでフルサイズのSDカードスロットがあるのは珍しくなってしまいました.逆にHDMI端子はありません.

 インターフェースは2015年秋モデルからミニディスプレイポートがタイプC端子に変更になって、そのまま継続しています.USB3.0×2にSDカードスロット、ヘッドセットジャックにNobleロックスロットです.タイプC端子はThunderbolt3で、電源入力と充電、PowerShareも可能だそうです.

バッテリーインジケーターも健在(写真右)で、起動しなくても、ボタンを押すと残量が表示される.

試しにタイプC端子に他社製のACアダプターを接続してみたところ、こんな表記が出ました.

こんな表記の場合もあります....

 ノンタッチモデルは重量1.2キロですが、今回試用したQHD+モデルは1.29キロあります.いずれにしろ、日本の超軽量モデルに比べると300グラムは重いですね.次世代ではぜひ軽量化おねがいします.

ぐおおお8Gィィィィ~~
Cinebenchで681をマークっ

 というわけで、ベンチマークテストです.おなじみCPUの速度を計るCinebenchR15ですが、CPU値は最高681が出ました.同じG8搭載のZenBook3Deluxで611が出て感動したのですが、それを超えてきました.7Gの2コアモバイルCPUであるi7-7500Uでは360前後なので、なんと89%増しとなります~~!!!

 グラフィック系ベンチマークでは、CinebenchのOpenGLが50で、これはZenBook3では54だったので、少し下まわった.3DBenchのFireStrikeはXPS13が1082でZenBookが1119とこれは誤差レベルだ...どちらにしても、7Gの7500Uより2割ほど速くなっている.

 ベンチマークテストを回し続けると、キーボードの奥側があったかくなる.底面のスリットから吸気して、液晶のヒンジの部分から排熱するしくみだ.

 SSDについては標準的な値で、今回の試用機は東芝のXG5シリーズ「KXG50ZNV256G」をきちんとドライブしている.

 XPS13のバッテリー積載量は60Whと、スリムノートとしては大量である.おなじみBBenchの最大輝度+省エネOFFでちょうど5時間駆動した.重いと文句をいったが、そのぶん、持続力は高いのである.

 充電は駆動しながらの同条件で、50%まで55分、70%まで1時間22分、90%まで1時間53分と標準的だ.ACアダプターは19.5V2.31Aの45W型だから、バッテリー容量が多いことを考えると速い.

 ちなみに、SurfacePro5やSurfaceLaptopが搭載していたバッテリーアイコンによる速度指定がXPS13でもできることを知った.マイクロソフト製品の専売特許ではないようである.

画面下部のタスクバーにあるバッテリーのマークをクリックすると表示される「電源モード」選択バーがこれ.左のバッテリー駆動時は4段階、右の電源接続時は3段階でモードを選べる.

やはりモバイルノートは
8Gが買いなのである

 Cinebenchの結果がそのまま使用感にはつながらないが、やはりコアが2倍の数搭載しているというのはストレスが減る.同じサイズで同じ重さでコアが増えるなら、当然8Gを買うしか考えられないのである.

 これからモバイルノートはどんどん8G化してくだろうが、XPS13はとりあえず今時点で最速なモバイルノートなので、買って間違いないのである.


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