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独自アプリで速度が6倍以上に!?「指名買い」もある安心と信頼のプレクスター製SSD「S3C」の魅力に迫る!

2017年11月10日 11時00分更新

「プレクスター」というブランド名を聞いたことはあるだろうか。古くからPCを使っている人であれば、1990年代後半から光学ドライブを販売し、その高い書き込み品質から人気な光学ドライブを多数輩出したブランドだということを知っている人も多いだろう。DVD全盛期の2006年にも、あえて音楽CD作成に特化したCD-R/RWドライブ「PlexWriter Premium2」を出すというこだわりようで、多くのファンを惹きつけていた。

プレクスターは、書き込み速度が競われていたDVD±R/RWドライブ全盛期にあえてCD-R/RWのみの書き込み品質重視のドライブを出すなど、こだわりの高さが魅力だった(画像は当時のASCII.jpの記事から抜粋)

 惜しまれながらも民生用光学ドライブからは撤退してしまったが、このプロフェッショナルとしてのこだわりは、SSDの製造、開発に受け継がれ、現在まで発売された主な製品を見ても、このプレクスターブランドの名に恥じないラインアップとなっている。そのいくつかを紹介しよう。

 最初に注目された製品は2010年に登場した「M2S」。2.5インチのSATA接続モデルで、リード最大480MB/s、ライト最大330MB/sという性能は、今でも十分通用する速さだ。容量は64GB、128GB、256GBの3種類で、この頃から放熱性に優れたアルミケースを採用していた。

アルミケースを採用するなど熱への対策も万全。128MBのキャッシュ搭載やTRIM対応など、当時のトレンドをしっかりと押さえた1台だ

 2012年の「M3」シリーズではさらにスピードがアップし、リード最大525MB/s、ライト最大445MB/sとほぼ現在売られている主要なSSDと同レベルの速度を実現。また、2013年にはmSATAモデルとなる「M5M」シリーズを投入し、手のひらサイズの小型PCの代表格であるインテル「NUC」シリーズのストレージとしてはもちろん、ノートPCの換装用としても人気があった。

このPCやノートPCで採用されることが多かったmSATA仕様のSSD。東芝製のNANDを採用するなど、部品にもこだわりがあった

 2014年になるとSATA接続ではSSDの性能が十分引き出せないことが問題となってきており、新しいインターフェースとなるM.2の普及が始まった。これは従来のSATA接続だけでなく、PCIe接続もサポートした規格。

 この新しいインターフェースに早くから対応し、登場したのが「M6e」シリーズだ。M.2自体がまだ珍しかったこともあり、デスクトップのPCI-Expressスロット用の拡張ボードに装着された形での発売となっていた。性能は、リード最大770MB/s、ライト最大625MB/sというもので、SATAの限界を超えたスピードで注目を集めた。

PCIeスロットに装着できるSSDとして注目された製品。取り外せば拡張スロットだけでなく、M.2にも装着できた

 さらにこのPCIe接続のSSDが高速化し、1000MB/sの速度を超えるようになってくると、SSDの発熱が問題となってきた。温度が低いときは本来の性能が出せるのだが、長時間利用で高温になると保護機能が働いてしまい、性能が激減してしまうという問題だ。この熱問題を回避するため、いち早くヒートシンクを標準で装備するようになったのが「P8e」シリーズ。これにより、性能を落とすことなくリード最大2500MB/s、ライト最大1400MB/sという超高速アクセスを実現したわけだ。

ヒートシンクを標準装備した高速SSD。M.2 SSD用のヒートシンクが今でも売られているように、熱による速度低下は一時期かなり話題となった

 その時々で話題になったSSDを軽く紹介してみたが、どの製品も速度だけでなく、新しいインターフェースへの取り組みや、安定性を重視した構成にするといった、実際に使うユーザー側に立った製品が多いというのがよくわかる。光学ドライブとSSDは全く異なる製品だが、その根底にある徹底した品質へのこだわりという姿勢は変わらず、「プレクスター」というブランドにある信頼性が守られている。

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