ソニーは11月7日、首掛けタイプの集音機「SMR-10」を11月25日に発売すると発表した。予想実売価格は3万7800円前後。
集音機とは音を大きくして聞き取りやすくする難聴者(軽~中度)向けの機器で、補聴器と異なり医療機器に認定されていないもの。同社によれば、市場規模としては毎年10~15万台程度が見込めるという。
製品は同社のネックストラップ型ワイヤレスイヤフォンのような形状で、首にかける本体と、そこからケーブルでつながっているイヤフォン部分から構成されている。
装着時はデザイン的にかっこよく、普段着に合わせやすい。また、持ち運び時は本体を折り畳むことができるのでかさばらずに便利だ。
イヤフォンの左右のハウジングブに集音用マイクを内蔵し、その音を増幅。大きな音でユーザーに届ける。さらに、ユーザーの声を判別するためのマイクを本体に内蔵し、ユーザーが話している時の音量を抑えることで自然な会話を実現する。
さらに、ボリュームを大きく設定した際も、会話の音声は上げつつ周囲の騒音は抑えるように自動調整。そのほか、ハウリング(マイクをスピーカーに近づけると起こる鳴音)をキャンセルする信号処理が行なわれるので、本製品を付けたまま電話の受話器などを使うこともできる。
本製品には充電台が同梱されているが、これはワイヤレス音声送信機としても利用可能。充電台をテレビの音声出力と接続すれば、音声を集音機で受信。イヤフォンから再生しできるほか、本体にスピーカーを内蔵しており、イヤフォンではなくネックストラップ部分から音を出すこともできる。
本体重量は90gで、バッテリー駆動時間は24時間(集音モード、イヤフォン使用時)となる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります