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削り出しハウジングで驚異の薄型

ヘッドフォン祭で聴ける、極薄の平面駆動ヘッドフォン「Diana」がすごい【更新】

2017年11月04日 06時00分更新

米オーディオメーカーAbyssの平面駆動型ヘッドフォン「Diana」

 トップウィングは、中野サンプラザで開催中の「秋のヘッドフォン祭2017」で発表会を開催。

 米オーディオメーカーAbyssの平面駆動型ヘッドフォン「Diana」を発表した。

 Dianaは薄型のハウジングが特徴の平面駆動型ヘッドフォン。ヘッドバンドも本体に合わせて板状の薄いものが採用され、ポータブル用途でも十分に対応できるほどのコンパクトな筐体を実現している点が特徴。

製造行程も展示されている

 ハウジングはアルミアルミブロックから削り出しで製造され、強度と音響的なメリットを両立している。デザインに合わせて「Diana」と女性の名前から命名したとする。

シンプルでコンパクトなデザイン

 一般的なヘッドフォンはドーム状の振動板を採用するが、構造に由来して振動板内の動きに差が出るため、音響的なデメリットが起こる可能性がある(もちろん、メーカーによって極力起きないようにチューニングされている)。一方、平面駆動型のヘッドフォンは振動板全体にコイルが埋め込まれているため、振動板の端から中央までラグを生じさせずに振動させることが可能。これにより、歪みなくソースを正確に再現することを可能にする。

 Dianaは、平面駆動型でありながら、日常生活でも使いやすいサイズとデザインを実現している点が大きな特徴。ヘッドフォン祭では試聴もできるため、興味のある読者はぜひ試してみてほしい。

ドライバーから設計・製造できるのが強み

 見た目のインパクトがスゴイ「AB-1266 Phi」も展示。Dianaはこの技術をコンパクトにまとめたものだ。

 Abyssは振動板から筐体までを自社開発・自社製造。平面振動板については、1つのドライバーに対して非常に強力な1基のマグネットのみで駆動する独自の技術を採用しているそうだ。AB-1266 Phiはもちろん、Dianaにも小型化されたこのドライバーが搭載されている。

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