Mozillaは10月31日、最新のウェブブラウザーである「Firefox Quantum」についての発表会を開催した。Firefox Quantumは11月14日に正式リリース予定だ。
コアブラウザー担当プロダクト管理ディレクターのジェフ・グリフィス氏によると、「2年の開発期間をかけ、あらゆるユーザーに対してパフォーマンスを飛躍的に向上させた」とのことで、とにかくスピードアップを目指したという。
具体的には「SPEEDMETER 2.0」というベンチマークプログラムにおいて、6ヵ月前のバージョン(52)と比較して2倍のパフォーマンスを達成。SPEEDMETER 2.0はもともとアップルが作成したプログラムで、現在はGoogleも利用するなど業界で広く受け入れられているとのこと。
また、マルチ処理アーキテクチャーを採用することでメモリーの使用量を低減。社内での調査となるがMicrosoft EdgeやGoogle Chromeなどの他社のブラウザーと比較してメモリー使用量が少なく、サイトにもよるがFirefox Quantumのほうが処理が早いということが多かったという。
さらに、1691のタブを開いた状態での起動時間が、従来は8分近くかかっていたのが、Firefox Quantum15秒までに短縮できたとのこと。
これらは現時点での結果で、同社は今後6~12ヵ月かけて、より高速なブラウザーに仕上げていくことに注力するという。
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