ソフトバンク「半額サポート for iPhone」
ソフトバンクが打ち出したサービス「半額サポート for iPhone」。こちらもauと同じく48ヵ月契約で、25ヵ月目以降に機種変する際に端末代が半額免除になるというもの。旧機種は回収されてしまうので、手元からなくなるという点もauと同じだ。
まずは半額サポート for iPhoneの適用条件を見ていこう。
- 割賦契約(48回)で購入すること
- 機種変更後も「半額サポート for iPhone」に加入する
- 旧機種は回収される
- データ定額サービスに加入する
- 25ヵ月目以降に「半額サポート for iPhone」、「半額サポート for Android」、「機種変更先取りプログラム」いずれかの指定機種に機種変更する
基本的には条件はauとほぼ同じで、48回払いで端末を購入し、機種変更後も半額サポート for iPhoneに加入し、旧機種は下取り(回収)となる。つまりソフトバンクを使い続けることが最低条件だ。
ソフトバンクは月月割にさらに半額サポートが乗るため、端末価格はかなり安くなる。48回分割払いでiPhone X(256GB)を新規契約で買った場合は以下のとおり。なお、通話とデータが1980円になるというワンキュッパ割は月月割が適用されなくなるので、ここでは選択しない。
- iPhone X(256GB)支払総額(48回分割)
- 3110円×48=14万9280円
- 月月割
- ▲1605円×48=7万7040円
- 実質負担額
- 7万2240円
- 半額サポート for iPhone適用
- 1505円×24=3万6120円
- スマ放題ライト
- 1836円
- ウェブ使用量
- 324円
- データ定額ミニ(1GB)
- 2900円
- 月々の支払総計
- 端末料金(1505円)+スマ放題ライト(1836円)
+ウェブ使用量(324円)+データ定額ミニ(2900円)=6565円 - 2年間の支払総計
- 6565円×24=15万7560円
ソフトバンクの場合、最大のメリットはauのようなアップグレードプログラムEX利用料(月390円)がないことだ。また、月月割が適用された7万2240円に半額サポートがさらに適用されるので、15万円近い端末が3万円台にまで安くなるのは大きい。2年間の支払い合計もauと僅差で、ドコモとは7万円近い差がつく。
【まとめ】一見オトクだが48回払いのデメリットも
そりゃ、12回より24回、24回より48回のほうが月々の支払いが安くなるのは当たり前。普通のローンと違って金利がないので、支払いが長くなっても余分に払う必要がないので48回払いのデメリットはなさそうだが……。
実はいくつか落とし穴がある。
- 旧機種が回収される
- 25ヵ月目に機種変しないと半額にならない
- タイミング次第では25ヵ月目に欲しい端末が出ないかも
- 旧機種が故障していると回収してもらえない(追加料金が必要になる場合も)
- 同じキャリアを使い続けなければいけない
- 実質4年縛り
旧機種が回収されてしまうのは仕方ないが、問題は機種変更のタイミングだ。今回みたいに、発表から発売までがずれることもあるだろう。そんなとき、25ヵ月目をまたいでしまうと、やや損してしまう。また、機種変せずに4年間使い続けてしまうと完全に損してしまうので、できるだけ25ヵ月目に機種変したところ。
旧機種の下取り査定はケータイショップに比べればある程度ゆるいが、電源が入らなかったり、違法に入手した端末だと回収してもらえずに半額の恩恵が受けられない。ソフトバンクは「査定条件を満たさない場合、2万円のお支払いが必要です」と明記されている。手放すうえに2万円も取られたのではたまったものではないので、スマホの動作確認は早めにしておこう。画面割れでも電源が入れば下取りしてくれるが、満額にはならない。
そして、おそらく最大のネックとなるのが、そのキャリアを使い続けなければいけないこと。たとえばドコモから魅力的な端末、料金プランなどが出ても移ることができない。ソフトバンクならソフトバンクと運命をともにしないといけないのだ。もちろん、違約金と端末の残価を払えば強引にMNPできるのだが、4年割賦なので2年後にMNPするつもりなら端末代金の半分をまとめて払わなければいけない。iPhone Xの残価はそれなりの値段なので考えてしまう。
クルマで言うところの残価設定ローンに似ている48回払いプラン。ずっと同じキャリアを使い続けるならオススメ、それ以外なら普通に2年契約のほうが良さそうだ。
iPhone X予約開始まであと3日。プランに関しては思いっきり悩んで当日までに決めよう。
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