端末代金は高いが割引が手厚い
ソフトバンクの料金プラン
ソフトバンクは端末価格だけで見ると14万9280円と3キャリアの中で一番高額だが、毎月利用料金から割引かれる「月々割」が3210円×24ヵ月と、かなり手厚い。
また、auと同じく48ヵ月契約のプランも用意されているが、こちらは次回に。
これまでと同様にiPhone X(256GB)を新規契約、2年間契約(24回払い)で購入した場合は以下のとおり。
- スマ放題ライト
- 1836円
- ウェブ使用料
- 324円
- データ定額ミニ(1GB)
- 2900円
- 機種代金
- 6220円×24=14万9280円
- 月月割
- ▲3210円
- 月々の支払総計
- 8070円
ソフトバンクはさらに「半額サポート for iPhone」という割引サービスがあり、月月割にさらに1505円×24ヵ月がプラスされ、端末の実質負担額が3万6120円になるが、48ヵ月契約が前提となっている。
また、下取りプログラムではiPhone 7 Plusが3万6000円で、毎月の通信料金から割り引き(24回の分割)+ソフトバンクカードへのプリペイドチャージの特典が得られる。たとえばiPhone 7 Plusなら1500円×24ヵ月が割引かれ、4800円ぶんがカードにチャージされる(2017年9月19日以降に指定機種を購入した場合の金額)。
最後に、キャリアではないがApple Storeでの金額を見てみよう。税込で14万184円。12回の金利0%ローンを用意している。キャリアと比べると毎月割などはないが、最初からSIMロックが解除されているiPhone Xが欲しいならApple Storeがいいだろう。なお、金利0%の12回払いローンだと1回目の支払いが1万2584円、2回目以降は1万1600円。格安SIMを利用したとしても、毎月の支払いは各キャリアのソレを超えてしまうが、1年で支払いは終わるし、その後は格安SIMの維持費のみになるので、2年目以降から差がつき始めるだろう。
海外出張が多い、ランニングコストを抑えたい
そんな人はSIMフリー版iPhone Xがオススメ
それでは、格安SIM&SIMフリーiPhone Xとキャリア版(ドコモ)の支払い額を比べてみよう。格安SIMは筆者も契約しているDMM mobileの通話対応SIMプランでドコモと同じ3GBのプランをサンプルにした。
- DMM mobile 通話対応SIMプラン(3GB)
- 1620円
- 端末価格
- 14万184円(1ヵ月目1万2584円、2ヵ月目以降1万1600円)
- 1年間の支払い総額
- 14万184円+1万9440円=15万9624円
- 2年間の支払い総額
- 14万184円+3万8880円=17万9064円
ドコモの支払い合計が2年間で22万9392円、SIMフリー版iPhone Xを12回ローンで買って格安SIMで2年間過ごした場合17万9064円と、約3万円の差となる。キャリアは割引などが手厚いため、実は大きな差が開きにくい。そのかわり、2年契約、4年契約があるのだが。ひとつのスマホを4年も使うなんてできない! というアーリーアダプターにはSIMフリー版をオススメする。逆に長く使いたいならキャリア版で各種割引を受けた方がいいだろう。
【まとめ】どのキャリアで予約するべきか
以前はMNPが金額面でも優遇されていたが、最近はどのキャリアも長く使っているユーザーを大事にするように方向転換をした。なので、MNPより機種変更のほうが下取り金額などで優位となっている。そもそもiPhone Xの本体価格はどのキャリアも新規、機種変、MNPが同じ値段なので、少しでもトクをしたければ現在使っているキャリアのオンラインストアで予約だ。
今回の条件で比べると、SIMフリーとキャリア版で3万円程度しか差がでなかったが、1円でも安くiPhone Xをゲットしたい、契約に縛られたくないという人はAppleStoreアプリをインストールして予約合戦に参加するといいだろう。
それでは、次回はauとソフトバンクが始めた48回払いについて解説する。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります