オリンパス「OM-D E-M10 Mark III」で車の光跡などの高度な撮影を簡単に
そろそろ紅葉の季節。デジカメを片手に山や森へ繰り出すのにいい季節ではないだろうか。
さて、この秋登場したデジカメは3機種。いずれもミラーレス機で、比較的買いやすい機種となっている。新しいデジカメで風景を撮るとなれば、気分もぐっと盛り上がるだろう。
本特集では上の最新ミラーレス3機種を順番に紹介していく。今回詳しく見ていくのは、オリンパスの「OM-D E-M10 Mark III」(ボディーのみの実売価格は8万7000円前後)だ。
操作系のブラッシュアップで
初心者も安心のオリンパス「OM-D E-M10 MarkIII」
オリンパスにはファインダーを覗いて撮影できる一眼レフスタイルの「OM-D」系と、ライブビューを見ながらの撮影が前提のコンパクトスタイル「PEN」系の2種類のミラーレスデジカメがある。
ともにマイクロフォーサーズ規格を採用し、レンズ交換が可能になっている。基本的なスペックに大きな差はなく、見た目の好みや自身の撮影スタイルに合わせて一眼レフスタイルかコンパクトスタイルかを選べばいい。
E-M10 Mark IIIは一眼レフ系のスタイルを採用するOM-Dシリーズのエントリーに位置するモデルで、初代「E-M10」は2014年に発売されており、今回で3世代目になる。
本体サイズは幅121.5×奥行き×奥行き49.5×高さ83.6mm、バッテリーとメディア込みの質量は約410gで、小型・軽量がウリのOM-Dシリーズの中でもより小さく、軽くなっている。
画素数は約1600万画素。画像処理エンジンにはOM-Dフラッグシップモデル「E-M1 MarkII」と同じ「TruePIC VIII」が採用されている。ボディーには5軸に対応した手ブレ補正機構が内蔵されており、シャッタースピード約4段分の効果が得られる。また動画撮影でも有効だ。
EVFは有機ELパネルを採用。約236万画素で視野率は100%となっており、倍率は約1.23倍。
フォーサーズの撮像素子面積は35mm判の約1/4程度しかないのに、見える大きさはミドルクラスのAPS-Cサイズ機並か、それ以上。背面液晶と同じ内容を表示しているだけだが、視認性はよく、明るい屋外では見えにくくなる背面液晶よりも便利に使える。
AFは像面コントラスト検出方式を採用。AF測距点は121点と大幅に増えた。上位モデルで採用されている像面位相差検出方式は未搭載だが、精度・速度ともに一般的なミラーレス機の水準以上の性能はある。
連写速度はフォーカス固定で秒間8.6コマ、AF追従では秒間4.8コマの撮影が可能になっている。また4K動画の記録機能も追加されている。
特に今回のモデルチェンジでは、操作系のブラッシュアップにより、写真に関する知識が十分でない人でもさまざまな機能を使いこなせるような工夫が施されている。
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