今のところイマイチなニュース、偶然性の楽しさがある音楽再生
Google Homeで聞くニュースは、放送時間が古いものが再生されてしまう、たとえば朝7時に前日18時のラジオニュースが再生されてしまうことがある。これは提供元とGoogleの契約の関係なのか、それとも設定で改善できる問題なのか、正直なところよく分からない。でも、Googleのことだから、今後は改善されるだろう。この先、ニュースの提供媒体の数が増え、「○○関連の最新ニュースを教えて」というように、複数媒体の、同じ事項に関するニュースをを一挙に聴くことができれば、報道の幅までわかるかなり便利なツールになる。話題を指定して、その件に関するさまざまな媒体のニュースが聴けるようになれば、同じニュースなのに報道の姿勢がどう違うかハッキリ分かる、ニュースの裏側を読むにはとても役立つツールになる。また現状で配信されているニュースには、これまで聴いたことのなかったジャーナリスト石川温さんのものもあって、これはラジオ局提供のニュースとまったく違う内容で面白い。
音楽再生はGoogle Play Musicではなく、Spotifyをメインに設定して使っているが、かなりマニアックなミュージシャンの名前を言って「○○の曲をかけて」と頼むと、結構再生してくれる。また、どういう検索過程の結果なのか、予想もしなかった曲がかかることもある。でも、まるでジュークボックスのようで、それはそれで楽しい、面白い。キーワードを決めて「○○の曲をかけて」と話してみるのもオススメだ。ただし音質はサイズがサイズなので、音質はそこそこ。
ただボクは仕事中は音楽よりラジオをBGMにしているので、ほとんどの時間はGoogle Homeではなく、ラジオの出番になる。Google Homeでラジオクラウドのプログラムなども聴けるけれど、パソコンのradikoと連携して、普通のラジオとして使えるとうれしいと個人的には思っている。
※編集部注:Androidスマホの場合、radikoアプリからキャストすればGoogle Homeで聴くことができる。
Google Homeと子ども、そしてファミリー・リンク機能
子どもの居る家庭にGoogle Homeはオススメか? と聞かれたら、答えはイエスだ。
子どもたちはGoogle Homeに質問して、このスマートデバイスを積極的に使おうとする。質問しても答えてもらえないことも多いし、まだまだ発展途上のものではあるけれど「Google Homeに聞いてみよう」という気持ちが、子どもの新しいことに対する興味をかきたてていることは、わが家の子どもたちを見る限り、間違いない。
それにもちろん、大人にとってもGoogle Homeは天気など日常の情報を得るのにとても役に立つ。使ってみるまで、キーボードでなく音声入力がここまで楽だとは思わなかった。
子どもばかりでなく、シニア世代の両親や親戚にプレゼントするのも、とても良いと思う。特にひとり暮らしの方には。もちろん、セットアップしてあげる必要はあるけれど、おそらく喜んでもらえるはず。
最後に編集部が教えてくれた、子どもでも保護者の監督の下でGoogleアカウントが持てるサービス、「Family Link」とGoogle Homeについてお伝えしておきたい。
Google Homeは6人の声を聞き分けてくれるので、6人までアカウント設定が可能で、登録すればその人の声を聞き分けて、その人が設定しておいた情報を教えてくれる機能がある。ただ、13歳未満の子どもはこれまではGoogleアカウントが持てなかった。Googleの「Family Link」は、保護者の監督の下で13歳未満の子どもにもGoogleアカウントが持てるサービスだ。
わが家もこのサービルの利用を検討してみた。だがこのサービス、本来はAndroidスマートフォンを持つ子どもと保護者のためのもので、子どもがAndroid OS バージョン7.0以上のスマートフォンを持っていることが前提になる。そこで見送ることにした。
Google Homeはアカウントを持つ大人で、設定した人しか使えないわけではない。アカウント設定の時にボクの声は認識させてあるけれど、子ども2人、また奥さんの言葉もちゃんと認識して応えてくれる。細かな設定はできないが、日常のアシスタントとしては、子どもにはアカウントなしでも良いと思っている。
先日の運動会のとき、娘の小学校の子どもたちをウォッチしていると、3年生でも一般的な子どもケータイではなくスマートフォンを持つ子どもたちを見かけるようになった。娘も中学生になってスマートフォンを持つようになったら、Googleアカウントを間違いなく作るだろう。それまでは、アカウントなしでもいいと思っている。
渋谷ヤスヒト
1962年生まれ。徳間書店で文芸編集、モノ情報誌「GoodsPress」編集部で本誌と時計専門誌のデスク、副編集長を経て退社。「エスクァイア日本版」編集部を経てフリーの全方位的編集&ライター。いちばんの専門は高級時計で1995年から現在までスイス2大時計フェアの取材を休まず続けている。教育問題にも関心があり、2009年に教育情報誌「Ducare(デュケレ)」を創刊し編集長を務めた経験もある。
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